44PM52第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問

Ⅱ 実際的知識保守・点検呼吸療法・麻酔/人工呼吸器・換気管理

人工呼吸器の始業点検項目でないのはどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、人工呼吸器の始業点検で確認する項目と、保守点検・校正で扱う項目を区別できるかが問われています。

始業点検では、患者に使用する前に安全に換気できる状態かを確認します。

代表的には、呼吸器回路のリーク、アラーム、トリガ機能、酸素濃度表示などを確認します。

一方、一回換気量の校正は、通常の始業点検で毎回行う項目ではなく、保守点検や定期点検で行う内容です。

解説

人工呼吸器は、患者の換気を補助または代行する生命維持管理装置です。使用開始前には、呼吸回路や装置機能に異常がないかを確認します。

始業点検では、まず呼吸器回路に漏れがないかを確認します。リークがあると、設定した一回換気量や圧が患者に十分届かず、低換気やアラームの原因になります。

次に、無呼吸アラームや各種アラームが正しく作動するかを確認します。アラームは患者状態や装置異常を早期に知らせる重要な安全機能です。

自発呼吸に合わせて換気を補助するモードでは、トリガ機能も重要です。トリガが鈍すぎると患者の吸気努力に反応しにくく、鋭すぎると誤作動が起こることがあります。

酸素濃度表示値の確認も重要です。設定した酸素濃度と実際の供給酸素濃度が大きくずれると、低酸素や酸素過剰の危険があります。

一方、一回換気量の校正は、測定系やセンサの精度を調整する作業です。これは日常の始業点検というより、定期点検や保守点検で行う管理項目です。

ME機器管理での注意点
始業点検では、患者接続前に回路、リーク、アラーム、酸素濃度、加温加湿、電源、ガス供給を確認します。校正作業と日常点検を混同しないことが大切です。

選択肢の確認

1.呼吸器回路のリークの有無の確認
該当します。
呼吸器回路にリークがあると、設定換気量や圧が患者に届かず、換気不良の原因になります。始業点検で確認すべき重要項目です。

2.無呼吸アラームの動作の確認
該当します。
無呼吸アラームは、患者の自発呼吸停止や換気異常を知らせる安全機能です。使用前に動作を確認することは始業点検として適切です。

3.トリガ機能の動作の確認
該当します。
患者の吸気努力に人工呼吸器が反応するかを確認することは重要です。トリガ機能の異常は患者との同調不良につながります。

4.酸素濃度表示値の確認
該当します。
酸素濃度表示が設定値と大きくずれていないかを確認することは重要です。酸素供給異常やセンサ異常の早期発見に役立ちます。

5.一回換気量の校正
正答。該当しません。
一回換気量の校正は、測定精度を調整する保守点検・定期点検の項目です。使用前に毎回行う始業点検項目としては不適切です。

この問題では、人工呼吸器の始業点検項目でないものを選ぶため、5が正答です。

覚えるポイント

  • 始業点検は、患者に使う前の安全確認です。
  • 回路リーク、アラーム、トリガ、酸素濃度は始業点検で重要です。
  • 一回換気量の校正は、日常の始業点検ではなく保守点検で扱う内容です。
  • 人工呼吸器では、換気量、圧、酸素濃度、アラームをセットで確認します。
  • 点検では、日常点検と定期点検・校正作業を区別します。
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