45AM16|第45回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
図の増幅回路の入力抵抗の大きさはどれか。 ただし、演算増幅器は理想演算増幅器とする。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、理想演算増幅器 を用いた 反転増幅回路 の入力抵抗を読み取ります。
図では、入力信号は 10 kΩ の抵抗を通って、演算増幅器の − 端子に入っています。
+ 端子は接地されており、出力から − 端子へ 50 kΩ の帰還抵抗が接続されています。
このような負帰還がかかった理想演算増幅器では、− 端子は 仮想接地 として扱えます。
解説
理想演算増幅器では、次の2つを基本として考えます。
- 入力端子には電流が流れ込まない
- 負帰還がかかっているとき、+端子と−端子の電位は等しい
図では、+端子が接地されています。
したがって、
V_+ = 0 V
負帰還により、
V_- ≒ V_+ = 0 V
となります。
この − 端子は実際に接地線につながっているわけではありませんが、電位が 0 V になるため 仮想接地 と呼ばれます。
入力端子から見ると、入力信号は 10 kΩ の抵抗を通って仮想接地に流れるように見えます。
理想演算増幅器の入力端子には電流が流れ込まないため、入力電流はすべて 10 kΩ の入力抵抗を通って流れます。
したがって、この増幅回路の入力抵抗は 10 kΩ です。
なお、50 kΩ の抵抗は帰還抵抗であり、反転増幅回路の利得を決めます。
利得 = - 帰還抵抗 / 入力抵抗
利得 = - 50 kΩ / 10 kΩ
利得 = -5
しかし、この問題で問われているのは利得ではなく、入力端子から見た入力抵抗です。したがって、正答は 10 kΩ です。
図で見るポイント
入力から最初に通る抵抗が 10 kΩ です。その先の − 端子は、+端子が接地されているため仮想接地になります。入力端子から見ると、10 kΩ が接地につながっているように見えるため、入力抵抗は 10 kΩ です。
ひっかけポイント
理想演算増幅器そのものの入力抵抗は無限大と考えます。しかし、この問題は「演算増幅器単体」ではなく「図の増幅回路全体」の入力抵抗を問うています。反転増幅回路では、入力抵抗は入力側の抵抗 10 kΩ になります。
選択肢の確認
1.0 Ω
誤り。
入力端子が直接接地されているわけではありません。入力信号は 10 kΩ の抵抗を通って仮想接地へ向かうため、入力抵抗は 0 Ω ではありません。
2.10 kΩ
正しい。
この回路は反転増幅回路です。+端子が接地され、負帰還により − 端子は仮想接地になります。入力端子から見ると、10 kΩ の抵抗が仮想接地につながっているように見えるため、入力抵抗は 10 kΩ です。
3.50 kΩ
誤り。
50 kΩ は出力から − 端子へ戻る帰還抵抗です。これは主に増幅率を決める抵抗であり、入力端子から見た入力抵抗そのものではありません。
4.60 kΩ
誤り。
10 kΩ と 50 kΩ を単純に足して 60 kΩ と考えるのは誤りです。− 端子は仮想接地となり、入力端子から見えるのは入力側の 10 kΩ です。
5.∞(無限大)
誤り。
理想演算増幅器の入力端子自体には電流が流れ込まないため、演算増幅器単体の入力抵抗は無限大と考えます。しかし、この回路全体の入力抵抗は、入力端子から仮想接地へつながる 10 kΩ によって決まります。
覚えるポイント
- 理想演算増幅器では、入力端子に電流は流れ込まない。
- 負帰還があると、+端子と−端子の電位はほぼ等しくなる。
- +端子が接地されている反転増幅回路では、−端子は 仮想接地。
- 反転増幅回路の入力抵抗は、入力側に直列に入っている抵抗で決まる。
- この回路では、入力抵抗は 10 kΩ。
- 50 kΩ は帰還抵抗であり、利得は -50 kΩ / 10 kΩ = -5。
