45AM17|第45回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
白色雑音を含む繰り返し信号を 100 回加算平均した。 雑音成分の振幅は元のおよそ何倍になるか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、加算平均 によってランダム雑音がどれだけ小さくなるかを確認します。
繰り返し信号を N 回加算平均すると、信号成分はそろって残りますが、白色雑音のようなランダム雑音は平均化によって小さくなります。
雑音成分の振幅は、およそ 1 / √N 倍になります。
解説
白色雑音は、各回でランダムに変化する雑音です。
同じ波形を繰り返し測定して加算平均すると、タイミングがそろっている信号成分は残ります。一方、ランダムな雑音は正負がばらばらに現れるため、平均すると打ち消し合います。
加算平均回数を N とすると、ランダム雑音の振幅は次のように減少します。
雑音振幅の比 = 1 / √N
この問題では、
N = 100
なので、
雑音振幅の比 = 1 / √100
√100 = 10
雑音振幅の比 = 1 / 10 = 0.1
したがって、雑音成分の振幅は元のおよそ 0.1倍 になります。
ひっかけポイント
100回平均したから雑音が 1 / 100 = 0.01倍になる、と考えるのは誤りです。
ランダム雑音の振幅は 平均回数の平方根に反比例 します。
選択肢の確認
1.0.5
誤り。
0.5倍は、加算平均回数が約4回の場合の目安です。100回加算平均した場合は、1 / √100 = 0.1倍です。
2.0.1
正しい。
ランダム雑音の振幅は、加算平均回数 N に対して 1 / √N に減少します。N = 100 なので、1 / √100 = 1 / 10 = 0.1倍です。
3.0.05
誤り。
0.05倍になるには、1 / √N = 0.05 より、N = 400 回程度の加算平均が必要です。100回ではありません。
4.0.01
誤り。
0.01倍は 1 / 100 に相当します。加算平均では振幅が平均回数そのものに反比例するのではなく、平方根に反比例します。
5.0.005
誤り。
0.005倍は非常に小さく、100回加算平均で得られる雑音低減量よりも小さすぎます。100回では 0.1倍が目安です。
覚えるポイント
- 加算平均では、そろった信号成分は残る。
- 白色雑音のようなランダム雑音は平均化で小さくなる。
- 雑音振幅は 1 / √N 倍になる。
- 100回加算平均では 1 / √100 = 0.1倍。
- 「1 / N」ではなく「1 / √N」と覚える。