45AM47|第45回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
除細動器チェッカから心室細動心電図を発生させて除細動器を点検したところ、通電ボタンを押しても通電されなかった。原因として考えられるのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、除細動器の非同期通電と同期通電の違いが問われています。
心室細動に対する除細動では、通常は非同期通電を行います。R波同期モードでは、R波を検出してから通電するため、心室細動波形では通電できないことがあります。
解説
除細動器には、主に次の使い方があります。
- 心室細動や無脈性心室頻拍に対する非同期通電
- 心房細動、心房粗動、脈のある心室頻拍などに対するR波同期通電
R波同期モードは、心電図のR波に合わせて通電する機能です。これはT波付近で通電して危険な不整脈を誘発することを避けるためです。
しかし、心室細動では明瞭なR波がありません。そのため、除細動器がR波を検出できず、通電ボタンを押しても放電されないことがあります。
ひっかけポイント
心室細動では「同期」ではなく「非同期」です。R波同期モードのままだと、R波を待ってしまい、通電されない原因になります。
選択肢の確認
1.除細動器チェッカの金属部分に操作者が触れていた。
誤り。
金属部分に触れることは感電防止の観点から危険であり不適切ですが、通電ボタンを押しても通電されない直接的な原因としては、R波同期モードの方が適切です。
2.体重をかけて強くパドルを押し当てていた。
誤り。
パドルを適切に押し当てることは接触抵抗を下げるために重要です。過度な力は不適切ですが、強く押し当てたこと自体が通電されない典型的な原因ではありません。
3.充電完了後ただちに通電ボタンを押した。
誤り。
充電完了後に通電ボタンを押す操作は通常の流れです。安全確認は必要ですが、充電完了後ただちに押したこと自体が通電されない原因とはいえません。
4.R 波同期モードになっていた。
正しい。
R波同期モードでは、R波を検出してから通電します。心室細動心電図では明瞭なR波がないため、除細動器が通電タイミングを判断できず、通電されないことがあります。
5.パドルが左右逆だった。
誤り。
パドルの左右が逆でも、除細動器チェッカへの接触が成立していれば通電自体は可能です。波形確認や表示上の注意は必要ですが、通電不能の主原因としては不適切です。
覚えるポイント
- 心室細動への除細動は非同期通電で行う。
- R波同期通電は、R波を検出してタイミングを合わせる。
- 心室細動では明瞭なR波がないため、同期モードでは通電されないことがある。
- 点検時は、出力設定、充電、パドル接触、同期モードの有無を確認する。
- 除細動器では、通電前に周囲の安全確認を徹底する。