45PM34|第45回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
CRT(心臓再同期療法)用植込み型ペースメーカで正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、**CRT(心臓再同期療法)**の目的が問われています。
CRTは、心不全などで右心室と左心室の収縮タイミングがずれた状態を補正する治療です。
植込み型ペースメーカを用いて、左右の心室を適切なタイミングで刺激し、心臓全体のポンプ機能を改善します。
第2種MEでは、CRTを次のように整理します。
- CRT:左右の心室収縮を同期させる治療
- 通常のペースメーカ:徐脈などに対して心拍を補助する装置
- ICD:致死性不整脈を検出して除細動を行う装置
- CRT-D:CRTに除細動機能を加えた装置
解説
CRTは Cardiac Resynchronization Therapy の略で、日本語では心臓再同期療法といいます。
重症心不全では、心室内伝導障害などにより、右心室と左心室が同時に収縮しなくなることがあります。
このような収縮タイミングのずれを心室同期不全といいます。
心室同期不全があると、心臓の収縮効率が低下します。
そこでCRTでは、右心室と左心室をペーシングして、左右の心室の収縮タイミングをそろえます。
左心室側の刺激には、一般に冠状静脈洞を経由して左室側の静脈にリードを留置します。
冠状動脈からリードを挿入するわけではありません。
ひっかけポイント
CRTの本質は、左右心室の収縮タイミングをそろえることです。
心室細動を検出して除細動する機能は、ICDまたはCRT-Dの機能として整理します。
選択肢の確認
1.右心室と左心室の収縮のタイミングを同期させる。
正しい。
CRTは心臓再同期療法であり、右心室と左心室の収縮タイミングをそろえることを目的とします。これにより、心室同期不全を改善し、心臓のポンプ機能を高めます。
2.左心室用リードは冠状動脈から挿入する。
誤り。
左心室用リードは、一般に冠状静脈洞を経由して左室側の静脈に留置します。冠状動脈から挿入するわけではありません。動脈と静脈を混同しないようにします。
3.心室細動を検出して除細動を行う。
誤り。
心室細動を検出して除細動を行うのは、植込み型除細動器であるICDの機能です。CRTに除細動機能を加えたCRT-Dもありますが、CRT用植込み型ペースメーカの基本的な説明としては、左右心室の同期が中心です。
4.アルカリ電池を使用する。
誤り。
植込み型ペースメーカでは、長期間安定して動作する専用のリチウム系電池が用いられます。一般的なアルカリ電池を使用するわけではありません。
5.リード線は 1 本である。
誤り。
CRTでは、右心室と左心室を刺激するため、通常の単純な1本リードのペースメーカとは異なります。一般に右心房、右心室、左心室側のリードを用いる構成が代表的です。
覚えるポイント
- CRTは、心臓再同期療法である。
- CRTの目的は、右心室と左心室の収縮タイミングを同期させること。
- 左心室用リードは、冠状静脈洞を経由して左室側に留置する。
- 心室細動を検出して除細動するのは、主にICDの機能である。
- ペースメーカの電源には、長寿命のリチウム系電池が用いられる。