22AM038第22回 言語聴覚士国家試験 過去問

音声学

共通語(東京方言)の標準的な発音で下線部(【】内)に含まれる子音が異音の関係にならない組み合わせはどれか。

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正解: 2

正答

(2)

この問題のポイント

同一音素が環境により異なる音声として実現されるのが異音です。「両面」と「洗面」の下線部はどちらも同じ[m]で、異なる実現の対になっていません。

解説

「狭い」のセは歯茎摩擦音[s]、「姉妹」のシは硬口蓋歯茎摩擦音[ɕ]となり、共通語では母音環境による/s/の異音関係として扱えます。促音/Q/は後続子音に同化し、「発散」では摩擦の延長、「発掘」では軟口蓋閉鎖の延長として異なる音声になります。撥音/N/も「三角」では後続/k/に同化した[ŋ]、「三枚」では/m/に同化した[m]です。ザ行音素は語頭などで破擦性[dz]、母音間で摩擦性[z]になり得ます。一方、「両面」と「洗面」のメの子音はどちらも同じ両唇鼻音[m]で、音環境により異なる二音を対比していません。

選択肢の確認

1.「【せ】まい(狭い)―【し】まい(姉妹)」は[s]と[ɕ]という環境依存の異なる実現になります。
2.「両面のめ―洗面のめ」はどちらも[m]で異音の対にならないため正答です。
3.「発散のっ―発掘のっ」は促音が後続子音に同化して異なる閉鎖・摩擦になります。
4.「三角のん―三枚のん」は撥音が[ŋ]と[m]に同化します。
5.「雑誌のざ―火山のざ」はザ行子音の破擦性・摩擦性の異音です。

覚えるポイント

異音は同じ音素の異なる音声実現です。撥音・促音は後続子音へ同化し、ザ行は語内位置で破擦性が変わります。

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