第22回・2020年

22PM036|第22回 言語聴覚士国家試験 過去問

共通語(東京方言)で母音の無声化が生じるのはどれか。 a.かがみ(鏡) b.きもち(気持ち) c.くるま(車) d.けしき(景色) e.こころ(心)

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正解5

正答

(5)

この問題のポイント

共通語の母音無声化は、対象母音が無声子音に挟まれる環境で生じます。選択肢が意図する対象部では「けしき」と「こころ」が該当します。

解説

東京方言では狭母音/i, ɯ/が/k, s, ɕ, t, h/など無声子音の間、または無声子音後の語末にあると無声化しやすくなります。ただし無声化は音声環境、アクセント、発話速度に左右され、/a, e, o/にも無声子音間で弱い無声化が生じる場合があります。「けしき」の/ɕi/は後続/k/との間で典型的に無声化します。「こころ」の最初の/o/も/k_o_k/という無声子音間にあり、本問が扱う音声的無声化の環境です。一方、かがみは後続/g/、きもちは該当位置の隣が有声音、くるまも/ɯ/の後が/r/で、同じ条件を満たしません。元データでは下線情報が文字化されていないため、語全体で該当環境を確認します。

選択肢の確認

1.「a,b」のかがみaときもちbには、指定対象で無声子音に両側を挟まれる組合せがありません。
2.「a,e」はこころeには/k_o_k/がありますが、かがみaが条件を満たしません。
3.「b,c」のきもちbとくるまcでは、対象母音の隣に/m/や/r/など有声音があります。
4.「c,d」はけしきdは該当しますが、くるまcの/ɯ/後は有声の/r/です。
5.「d,e」はけしきdの/ɕ_i_k/と、こころeの/k_o_k/が無声化環境となるため正答です。

覚えるポイント

基本は「無声子音+母音+無声子音」。/i, ɯ/が最も無声化しやすいものの、他母音にも音声的無声化は起こり得ます。

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