22PM035|第22回 言語聴覚士国家試験 過去問
子音構音時の正中矢状断の模式図を示す。表す音はどれか。【別図あり】

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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
図では舌尖・舌端が上歯の後方にある歯茎部へ接触して口腔を完全閉鎖し、口蓋帆は挙上しています。歯茎破裂音です。
解説
正中矢状断では左が口唇側、右が咽頭側です。舌の前方が歯茎隆起へ接触して前方の呼気路を閉じ、舌中央・後方は口蓋から離れています。口蓋帆は咽頭後壁側へ挙上し、鼻腔への通路も閉じているため、口腔内圧を蓄えてから舌の閉鎖を開放する歯茎破裂音[t]や[d]の構えです。両唇破裂音なら上下口唇が閉鎖し、硬口蓋摩擦音なら舌面と硬口蓋に狭い隙間が残ります。そり舌音なら舌尖が後方へ反り、軟口蓋鼻音なら舌背が軟口蓋へ接触し口蓋帆は下降して鼻腔を開きます。
選択肢の確認
1.「両唇破裂音」は上下口唇の閉鎖が必要ですが、図の閉鎖部は舌と歯茎です。
2.「歯茎破裂音」は舌尖・舌端の歯茎部完全閉鎖と口蓋帆挙上が図に一致するため正答です。
3.「硬口蓋摩擦音」は舌面と硬口蓋の狭窄を作り、完全閉鎖ではありません。
4.「そり舌破裂音」なら舌尖を後方へ反転させますが、図にその形はありません。
5.「軟口蓋鼻音」は舌背後部の閉鎖と口蓋帆下降が必要で、図と異なります。
覚えるポイント
矢状断は「どこが接触するか」「完全閉鎖か狭窄か」「口蓋帆は上か下か」の三点で場所・方法・鼻音性を決めます。