24AM046|第24回 言語聴覚士国家試験 過去問
下線部(【】内)が尊敬語でないのはどれか。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
尊敬語は相手・第三者の動作を高め、謙譲語は話し手側の動作を低めて相手を立てる。「いただく」は「もらう・食べる」の謙譲語であり、相手の食べる動作を高める尊敬語ではない。
解説
「ご覧になる」「いらっしゃる」「行かれる」「お出でになる」は、いずれも文中の相手の行為を高める尊敬表現である。これに対し「いただく」は、本来、話し手または話し手側が相手から物をもらう、あるいは食べる・飲むことをへりくだって述べる謙譲語である。そのため客に対して「この弁当を温めてからいただいて下さい」と言うと、客自身の食べる行為に話し手側の謙譲語を用いることになり、尊敬語ではない。相手の食行為を高めるなら「温めてからお召し上がりください」が適切である。受身・可能と同形の「行かれる」は文脈上、尊敬の助動詞として働く。
選択肢の確認
1.「ご覧になりましたか」:誤り。「見る」の尊敬語「ご覧になる」で、相手の見る行為を高める。
2.「いらっしゃって下さい」:誤り。「来る」の尊敬語「いらっしゃる」を用いた相手への表現である。
3.「いただいて下さい」:正しい。「いただく」は謙譲語であり、相手の食べる行為に使っても尊敬語にはならない。
4.「行かれるんですか」:誤り。ここでの「れる」は相手の行為を高める尊敬の助動詞である。
5.「お出でになった」:誤り。「来る・行く・いる」に関する尊敬表現で、相手の動作を高める。
覚えるポイント
相手が主語なら「召し上がる・ご覧になる・いらっしゃる」、自分側が主語なら「いただく・拝見する・伺う」。誰の行為かを先に確定する。