第24回・2022年

24AM057|第24回 言語聴覚士国家試験 過去問

誤っているのはどれか。

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正解4

正答

(4)

この問題のポイント

典型的なブローカ失語は、下前頭回のブローカ野だけに限局した小病変では説明できず、周辺皮質・皮質下を含むより広い病変で生じます。選択肢4が誤りです。

解説

伝導失語では流暢性が比較的保たれ理解も比較的良好ですが、復唱が目立って障害され、音韻性錯語と自己修正が頻発します。目標音を探りながら産生する音韻の探索がみられ、語が長くなるほど音韻系列の保持と産生が難しくなる語長効果も呼称に現れ得ます。左半球の病変範囲によっては口舌顔面失行を伴うことがあります。ブローカ失語は非流暢な発話、失文法、喚語困難などを呈しますが、典型的な持続性症候群にはブローカ野だけでなく前頭葉周辺、島、深部白質などを含む病変が関係します。呼称では語の最初の音を与える語頭音キューで想起が促される例が多くあります。

選択肢の確認

1.「伝導失語では音韻の探索がみられる」は、音韻性錯語を自己修正する特徴と合うため正しいです。
2.「口舌顔面失行を伴うことがある」は、病変が関連領域へ及ぶ場合があるため正しいです。
3.「呼称成績に語長効果がみられる」は、長い語ほど音韻処理負荷が増すため正しいです。
4.「典型的ブローカ失語はブローカ野に限局した病変で生じる」は、通常より広い病変を要するため誤りで正答です。
5.「語頭音キューで呼称が促進されることが多い」は、語検索を助ける手掛かり効果として正しいです。

覚えるポイント

伝導失語は音韻性錯語、接近行為、復唱障害、語長効果が核です。典型的ブローカ失語をブローカ野だけの局在症候群と単純化しないようにします。

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