25PM045第25回 言語聴覚士国家試験 過去問

言語発達学

前言語期の認知発達でないのはどれか

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正解: 5

正答

(5)

この問題のポイント

前言語期には、リーチング、対象の永続性、因果理解、道具の機能的操作などが発達し、後の語彙・共同注意の土台となる。見立て遊びは象徴機能を必要とし、通常は言語出現期以後に目立つ。

解説

乳児は手を伸ばして対象を得るリーチングを通じ、自己の行為と結果の関係を学ぶ。隠れた物が存在し続ける物の永続性、ボタンを押すと音が出るといった因果関係、コップで飲む・櫛で髪をとかすなど道具本来の用途に沿った機能的操作も、ことばが十分に出る前から発達する。これらは対象概念と意図共有の基盤である。見立て遊びでは積み木を車にするなど、一つの物を別の対象の代理として扱う象徴機能が必要で、初語出現後の表象発達と並行して成立する。単なる操作と、代理表象を伴う遊びを区別する。

選択肢の確認

1.「事物の機能的操作」:誤り。道具を用途に沿って扱う行動は前言語期から観察される。
2.「物の永続性」:誤り。見えなくなった対象も存在すると理解する感覚運動期の重要な認知発達である。
3.「因果関係」:誤り。自分の操作と結果の随伴関係を前言語期から学ぶ。
4.「リーチング」:誤り。対象へ手を伸ばす行動は乳児期早期に発達する。
5.「見立て遊び」:正しい。対象を別の物として扱う象徴機能を要し、前言語期の基本的認知項目ではない。

覚えるポイント

前言語期は「対象を探す・手を伸ばす・原因と結果を学ぶ・正しく使う」。見立ては対象を代理記号にするため象徴期の指標である。

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