25PM044第25回 言語聴覚士国家試験 過去問

言語学

地域方言と社会方言のうち、社会方言の例はどれか a.めんこい(かわいいの意) b.すいとっと(好きだよの意) c.しゃり(米の飯の意) d.オペ(手術の意) e.おかん(お母さんの意)

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正解: 4

正答

(4)

この問題のポイント

地域方言は土地による語形差、社会方言は職業・集団・世代など社会的属性に結びつく言語変種である。寿司業界の「しゃり」と医療者の「オペ」は職業集団の語で、c・dの組合せ4が正答となる。

解説

「めんこい」は東北・北海道などで用いられる「かわいい」の地域語、「すいとっと」は九州方言にみられる「好きだ」の表現で、居住地域を軸とする地域方言である。「しゃり」は寿司店などで酢飯・米飯を指す職業語、「オペ」は医療現場で手術を指す専門集団内の略語であるため社会方言に分類できる。「おかん」は母親を指すくだけた呼称として世代・場面差を帯びることはあるが、本問で職業的社会方言として明確なc・dの組合せには入らない。語の意味だけでなく、誰がどの共同体で用いるかを確認する。

選択肢の確認

1.「a めんこい、b すいとっと」:誤り。どちらも特定地域に分布する地域方言である。
2.「a めんこい、e おかん」:誤り。少なくともaは地域差に基づく語で、社会方言二つの組ではない。
3.「b すいとっと、c しゃり」:誤り。cは職業語だが、bは九州地方の地域方言である。
4.「c しゃり、d オペ」:正しい。寿司業界・医療職という社会集団に結びつく語である。
5.「d オペ、e おかん」:誤り。dは専門職語だが、本問の明確なもう一例はeでなくcである。

覚えるポイント

地域方言=「どこで」、社会方言=「どの職業・階層・世代で」。専門職内の隠語・略語は社会方言の典型である。

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