26PM043第26回 言語聴覚士国家試験 過去問

言語学

連語(コロケーション)的な意味を用いているのはどれか。 a.社長は鈴木に目をかけている。 b.油を 3 割引きで売っている。 c.真っ赤な車が走り抜けた。 d.山田は休憩室で油を売っている。 e.あれは真っ赤な嘘だった。

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正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

a「目をかける」、d「油を売る」、e「真っ赤な嘘」は、構成語を単純に足しただけでは得られない固定的・慣用的な連語の意味をもちます。

解説

連語的な意味は、語同士の慣用的な結び付きによって全体として定まる意味です。「目をかける」は実際に眼を置くのではなく、特別に注意して世話をすることを表します。「油を売る」は商品として油を販売する字義通りの意味だけでなく、仕事中に無駄話をして時間を過ごす慣用句です。「真っ赤な嘘」の「真っ赤」は色彩ではなく、「まったくの、明白な」という強調として「嘘」と強く結び付きます。一方、「油を3割引きで売る」は商品としての油を販売する字義どおりの表現で、「真っ赤な車」の「真っ赤」も車体の色を表す字義的な句です。固定性と意味の非合成性を見ます。

選択肢の確認

1.(a・b・c)「a・b・c」は「目をかける」aのみ慣用的で、3割引きで油を売るbと真っ赤な車cは字義的なので×です。
2.(a・b・e)「a・b・e」はa・eは該当しますが、bは値引きした油を販売する字義的表現なので×です。
3.(a・d・e)「a・d・e」は世話をする、怠けて話す、まったくの嘘という固定的意味をもち○です。
4.(b・c・d)「b・c・d」はdは慣用句ですが、b・cが字義的なので×です。
5.(c・d・e)「c・d・e」はd・eは該当しますが、「真っ赤な車」cは実際の色を表す自由な語結合なので×です。

覚えるポイント

慣用的連語は全体の意味が構成語の字義から直接予測しにくく、語の入替えにも制約があります。通常の目的語+動詞や形容詞+名詞と区別します。

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