Y2019M10Q40|2019年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
生体に対する放射線効果に関する次のAからD の記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 平均致死線量は、ある組織・臓器の個々の細胞を死滅させる最小線量を、その組織・臓器全体にわたり平均した線量で、この値が大きい組織・臓器の放射線感受性は高い。 B 半致死線量は、被ばくした集団中の個体の50%が一定期間内に死亡する線量であり、動物種の放射線感受性を比較するときなどに用いられる。 C 全致死線量は、半致死線量の2 倍に相当する線量であり、この線量を被ばくした個体は数時間~数日のうちに死亡してしまう。 D RBE(生物学的効果比)は、基準となる放射線と問題にしている放射線とが、同じ生物学的効果を与えるときの各々の吸収線量の比であり、線質の異なる放射線による生物学的効果を比較する場合に用いられる。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
半致死線量LD50は個体集団の50%死亡、平均致死線量D₀は細胞生存曲線の1/eへの低下を表します。全致死線量はLD50の単純な2倍とは定義されません。
解説
条件を満たす記述は「B,D」です。
A:誤り。平均致死線量D₀は細胞生存曲線の指数成分で生存率を1/eへ下げる線量幅です。個々の細胞の最小致死線量を臓器で平均する量ではなく、D₀が大きいほど抵抗性が高くなります。
B:正しい。半致死線量LD50は、指定した期間内に被ばく個体集団の50%が死亡する線量です。動物種などの放射線感受性を比較する指標に使えるため正しい記述です。
C:誤り。全致死線量はLD50の単純な2倍とは定義されません。死亡までの期間も、造血器・消化管・中枢神経系のどの症候群が主かで変わり、数時間~数日に固定されません。
D:正しい。RBEは、同じ生物学的効果を生じる基準放射線の吸収線量D_refを試験放射線の吸収線量D_testで割ったD_ref/D_testで、異なる線質の生物効果を比較するため正しい記述です。
選択肢の確認
1.A,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aは組合せに入れられません。平均致死線量D₀は細胞生存曲線の指数成分で生存率を1/eへ下げる線量幅です。個々の細胞の最小致死線量を臓器で平均する量ではなく、D₀が大きいほど抵抗性が高くなります。 Cは組合せに入れられません。全致死線量はLD50の単純な2倍とは定義されません。死亡までの期間も、造血器・消化管・中枢神経系のどの症候群が主かで変わり、数時間~数日に固定されません。 Bは組合せに必要です。半致死線量LD50は、指定した期間内に被ばく個体集団の50%が死亡する線量です。動物種などの放射線感受性を比較する指標に使えるため正しい記述です。 Dは組合せに必要です。RBEは、同じ生物学的効果を生じる基準放射線の吸収線量D_refを試験放射線の吸収線量D_testで割ったD_ref/D_testで、異なる線質の生物効果を比較するため正しい記述です。
2.A,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aは組合せに入れられません。平均致死線量D₀は細胞生存曲線の指数成分で生存率を1/eへ下げる線量幅です。個々の細胞の最小致死線量を臓器で平均する量ではなく、D₀が大きいほど抵抗性が高くなります。 Bは組合せに必要です。半致死線量LD50は、指定した期間内に被ばく個体集団の50%が死亡する線量です。動物種などの放射線感受性を比較する指標に使えるため正しい記述です。
3.B,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは組合せに入れられません。全致死線量はLD50の単純な2倍とは定義されません。死亡までの期間も、造血器・消化管・中枢神経系のどの症候群が主かで変わり、数時間~数日に固定されません。 Dは組合せに必要です。RBEは、同じ生物学的効果を生じる基準放射線の吸収線量D_refを試験放射線の吸収線量D_testで割ったD_ref/D_testで、異なる線質の生物効果を比較するため正しい記述です。
4.B,D
○ 判定:正答(記述は正しい)。Bは正しい記述です。半致死線量LD50は、指定した期間内に被ばく個体集団の50%が死亡する線量です。動物種などの放射線感受性を比較する指標に使えるため正しい記述です。 Dは正しい記述です。RBEは、同じ生物学的効果を生じる基準放射線の吸収線量D_refを試験放射線の吸収線量D_testで割ったD_ref/D_testで、異なる線質の生物効果を比較するため正しい記述です。
5.C,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは組合せに入れられません。全致死線量はLD50の単純な2倍とは定義されません。死亡までの期間も、造血器・消化管・中枢神経系のどの症候群が主かで変わり、数時間~数日に固定されません。 Bは組合せに必要です。半致死線量LD50は、指定した期間内に被ばく個体集団の50%が死亡する線量です。動物種などの放射線感受性を比較する指標に使えるため正しい記述です。
覚えるポイント
RBEは同じ生物効果を生じる基準放射線の吸収線量D_refを試験放射線の吸収線量D_testで割ったD_ref/D_testです。細胞・個体集団・線質比較の各指標を対象で区別します。