Y2020M10Q252020年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の測定に関する知識放射線量・単位

次のエックス線とその測定に用いるサーベイメータの組合せのうち、適切でないものはどれか。

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正解: 5

正答

(5)

この問題のポイント

電離箱式は電離電流を連続量として測るため、高線量率のX線場でも数え落としを生じません。入射窓と検出媒体により低エネルギー側の応答限界も変わります。微弱場の探索には高感度なGM式又はシンチレーション式、高線量率の定量には数え落としのない電離箱式が適します。

解説

微弱場の探索には高感度なGM式又はシンチレーション式、高線量率の定量には数え落としのない電離箱式が適します。入射窓と検出媒体により低エネルギー側の応答限界も変わります。

半導体式サーベイメータは電子・正孔対を利用し、小型で低線量率にも高感度ですが、低エネルギー側の応答には注意が必要です。

選択肢の確認

1.散乱線を多く含むエックス線 ………………………………… 電離箱式サーベイメータ
○ 判定:正答ではない(記述は適切)。電離箱式は広いエネルギー範囲で線量率を測れるため、散乱線を多く含むX線場の評価に適します。

2.0.1μSv/h 程度の低線量率のエックス線 ……………… シンチレーション式サーベイメータ
○ 判定:正答ではない(記述は適切)。0.1 μSv/h程度の微弱なX線には、高感度なシンチレーション式が適します。低線量率場の有無を探す用途と検出感度が対応しています。

3.200mSv/h 程度の高線量率のエックス線 …………………… 電離箱式サーベイメータ
○ 判定:正答ではない(記述は適切)。200 mSv/hという高線量率では、パルスの数え落としを避けて電離電流を測る電離箱式が適します。高線量率域と測定原理の対応は正しいです。

4.湿度の高い場所における100μSv/h 程度のエックス線 …… GM 計数管式サーベイメータ
○ 判定:正答ではない(記述は適切)。気体封入型のGM計数管式は通常の環境用サーベイメータとして使え、この線量率域では湿度を理由に直ちに不適切とはなりません。

5.10keV 程度の低エネルギーのエックス線 …………………… 半導体式サーベイメータ
× 判定:正答(不適切な選択肢)。10 keVでは入射窓や不感層による吸収の影響が大きく、通常の半導体式サーベイメータの適用エネルギー範囲を下回ります。この組合せは不適切です。

覚えるポイント

GM式は高計数率で数え落とし・飽和を起こし得ます。半導体式サーベイメータは電子・正孔対を利用し、小型で低線量率にも高感度ですが、低エネルギー側の応答には注意が必要です。電離箱式は感度が低い一方、散乱線を含む高線量率場を線量率として測る用途に向きます。

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