Y2020M10Q26|2020年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
次のA からD の放射線検出器について、放射線のエネルギー分析が可能なものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 電離箱 B 比例計数管 C 半導体検出器 D シンチレーション検出器
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
事象ごとの出力波高が付与エネルギーを反映するのは、比例計数管、半導体検出器、シンチレーション検出器です。通常の電離箱は平均電流を測るため、個々の事象のエネルギー情報を利用しません。
解説
条件を満たす記述は「B,C,D」です。
A:誤り。通常の電離箱は多数事象の平均電離電流を連続測定します。個々の入射事象のパルス波高を保持しないため、通常はエネルギー分析に用いません。
B:正しい。比例計数管は電子なだれで気体増幅しますが、パルス波高は一次イオン対数に比例します。したがって入射放射線のエネルギー情報を得られます。
C:正しい。半導体検出器では付与エネルギーに比例した数の電子・正孔対が生じ、収集電荷量がパルス波高となるためエネルギー分析が可能です。
D:正しい。シンチレータの発光光子数は結晶への付与エネルギーに概ね比例します。光電子増倍後の波高分布からエネルギーを分析できます。
選択肢の確認
1.A,B
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aは組合せに入れられません。通常の電離箱は多数事象の平均電離電流を連続測定します。個々の入射事象のパルス波高を保持しないため、通常はエネルギー分析に用いません。 Cは組合せに必要です。半導体検出器では付与エネルギーに比例した数の電子・正孔対が生じ、収集電荷量がパルス波高となるためエネルギー分析が可能です。 Dは組合せに必要です。シンチレータの発光光子数は結晶への付与エネルギーに概ね比例します。光電子増倍後の波高分布からエネルギーを分析できます。
2.A,B,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aは組合せに入れられません。通常の電離箱は多数事象の平均電離電流を連続測定します。個々の入射事象のパルス波高を保持しないため、通常はエネルギー分析に用いません。 Cは組合せに必要です。半導体検出器では付与エネルギーに比例した数の電子・正孔対が生じ、収集電荷量がパルス波高となるためエネルギー分析が可能です。
3.A,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aは組合せに入れられません。通常の電離箱は多数事象の平均電離電流を連続測定します。個々の入射事象のパルス波高を保持しないため、通常はエネルギー分析に用いません。 Bは組合せに必要です。比例計数管は電子なだれで気体増幅しますが、パルス波高は一次イオン対数に比例します。したがって入射放射線のエネルギー情報を得られます。 Dは組合せに必要です。シンチレータの発光光子数は結晶への付与エネルギーに概ね比例します。光電子増倍後の波高分布からエネルギーを分析できます。
4.B,C,D
○ 判定:正答(記述は正しい)。Bは正しい記述です。比例計数管は電子なだれで気体増幅しますが、パルス波高は一次イオン対数に比例します。したがって入射放射線のエネルギー情報を得られます。 Cは正しい記述です。半導体検出器では付与エネルギーに比例した数の電子・正孔対が生じ、収集電荷量がパルス波高となるためエネルギー分析が可能です。 Dは正しい記述です。シンチレータの発光光子数は結晶への付与エネルギーに概ね比例します。光電子増倍後の波高分布からエネルギーを分析できます。
5.C,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Bは組合せに必要です。比例計数管は電子なだれで気体増幅しますが、パルス波高は一次イオン対数に比例します。したがって入射放射線のエネルギー情報を得られます。
覚えるポイント
比例計数管は一次イオン対数、半導体は電子・正孔対数、シンチレータは発光量が付与エネルギーと対応します。エネルギー分析には波高の比例性が必要です。