Y2020M10Q24|2020年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
GM 計数管に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
消滅ガス、プラトー、不感時間も重要です。GM管は全放電で大パルスを得ますが、一次電離量の情報を失うためエネルギー分析はできません。GM領域では一つの入射事象が管全体の放電へ発展するため、パルスは大きい一方、一次電離量すなわち入射エネルギーの情報は失われます。
解説
GM領域では一つの入射事象が管全体の放電へ発展するため、パルスは大きい一方、一次電離量すなわち入射エネルギーの情報は失われます。消滅ガス、プラトー、不感時間も重要です。
GM放電は一次電離量にかかわらずほぼ同じ大きさになるため、入射放射線のエネルギー分析はできません。
選択肢の確認
1.GM 計数管の内部には電離気体として用いられる空気のほか、放射線によって生じる放電を短時間で消滅させるための消滅(クエンチング)ガスとしてアルゴンなどの希ガスが混入されている。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。GM管の主気体にはArなどの希ガスを用い、放電を止めるため有機ガス又はハロゲンを消滅ガスとして少量加えます。
2.回復時間は、入射放射線により一度放電し、一時的に検出能力が失われた後、パルス波高が弁別レベルまで回復するまでの時間で、GM 計数管が測定できる最大計数率に関係する。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。パルスが弁別レベルへ戻り次の事象を数えられるまでを分解時間と呼びます。回復時間は通常のパルス波高へ完全に戻るまでのさらに長い時間なので、用語が誤りです。
3.プラトーが長く、その傾斜が小さいプラトー特性のGM 計数管は、一般に性能が劣る。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。長く傾斜が小さいGMプラトーは、印加電圧が多少変化しても計数率が安定する良好な特性です。性能が劣るとする評価が逆です。
4.GM 計数管は、プラトー部分の中心部より高い印加電圧で使用する。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。GM管は安定したプラトーの中央付近で作動させます。高電圧側へ寄せると自然放電や連続放電が起こりやすく、管寿命にも不利です。
5.GM 計数管では、入射放射線のエネルギーを分析することができない。
○ 判定:正答(記述は正しい)。GM放電は一次電離量にかかわらずほぼ同じ大きさになるため、入射放射線のエネルギー分析はできません。
覚えるポイント
GMは「高感度・大パルス・エネルギー分析不可・不感時間あり」です。GM放電は一次電離量にかかわらずほぼ同じ大きさになるため、入射放射線のエネルギー分析はできません。 GMは高感度・大パルス・エネルギー分析不可・不感時間ありです。