Y2020M10Q38|2020年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線による遺伝的影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
子孫へ伝わる可能性があるのは生殖細胞の変異です。生殖細胞変異は子孫へ伝わり得ますが、体細胞変異は被ばく者本人の影響として扱います。倍加線量は自然突然変異率を2倍にする線量で、値が大きいほど単位線量当たりの遺伝的リスクは小さいと解釈します。
解説
子孫へ伝わる可能性があるのは生殖細胞の変異です。倍加線量は自然突然変異率を2倍にする線量で、値が大きいほど単位線量当たりの遺伝的リスクは小さいと解釈します。
倍加線量は自然突然変異率と同じだけ変異を増やす線量で、ヒトの推定値は約1 Gyです。大きいほど単位線量当たりの遺伝的リスクは小さくなります。
選択肢の確認
1.生殖腺が被ばくしたときに生じる障害は、全て遺伝的影響である。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。生殖腺被ばくによる不妊など、本人に現れる身体的影響もあります。
2.親の体細胞に突然変異が生じると、子孫に遺伝的影響が生じる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。親の体細胞変異は、その親の身体的影響であり子孫へは伝わりません。
3.胎児期に被ばくし、成長した子供には、その後に遺伝的影響を起こすことはない。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。胎児期に将来の生殖細胞が被ばくすれば、その子が成長後にもうける次世代への影響可能性は理論上残ります。
4.遺伝的影響は、確定的影響に分類される。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。遺伝的影響は生殖細胞の変異が子孫へ伝わる確率的影響です。放射線防護では発生しきい値なしと仮定するため、確定的影響とする分類が誤りです。
5.倍加線量は、放射線による遺伝的影響を推定する指標とされ、その値が大きいほど遺伝的影響は起こりにくい。
○ 判定:正答(記述は正しい)。倍加線量は自然突然変異率と同じだけ変異を増やす線量で、ヒトの推定値は約1 Gyです。大きいほど単位線量当たりの遺伝的リスクは小さくなります。
覚えるポイント
体細胞=本人、生殖細胞=子孫。倍加線量は大きいほど遺伝的影響が起こりにくい指標です。倍加線量は自然突然変異率と同じだけ変異を増やす線量で、ヒトの推定値は約1 Gyです。大きいほど単位線量当たりの遺伝的リスクは小さくなります。