Y2021M04Q24|2021年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線検出器とそれに関係の深い事項との組合せとして、正しいものは次のうちどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
電離箱は飽和電離電流、比例計数管は気体増幅と波高比例、GM管は全放電、半導体は空乏層の電子・正孔対、シンチレーション検出器は蛍光を利用します。電離箱は飽和領域で一次イオン対をほぼ全て収集し、平均電離電流から線量率を求めます。 グロー曲線は、照射済みのTLD素子を加熱したときの加熱温度と熱ルミネセンス発光強度の関係を表します。
解説
電離箱は飽和電離電流、比例計数管は気体増幅と波高比例、GM管は全放電、半導体は空乏層の電子・正孔対、シンチレーション検出器は蛍光を利用します。
GM計数管では強い電界により電子なだれが発生し、それが管全体の放電へ発展します。
選択肢の確認
1.GM 計数管 ……………………………… 電子なだれ
○ 判定:正答(記述は正しい)。GM計数管では強い電界により電子なだれが発生し、それが管全体の放電へ発展します。
2.比例計数管 …………………………… グロー曲線
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。グロー曲線は、照射済みのTLD素子を加熱したときの加熱温度と熱ルミネセンス発光強度の関係を表します。比例計数管に固有の曲線ではありません。
3.電離箱 ………………………………… 窒息現象
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。窒息現象は強い放射線場でGM管が連続放電状態となり、かえって計数できなくなる現象です。
4.シンチレーション検出器 …………… G 値
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。G値は化学線量計で吸収エネルギー100 eV当たりに生成・消失する分子数を表す化学収率です。蛍光を利用するシンチレーション検出器とは対応しません。
5.フリッケ線量計 ……………………… 充電
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。フリッケ線量計はFe²⁺からFe³⁺への酸化量を吸光度で測る化学線量計です。充電操作はPD型ポケット線量計などに必要で、この対応は誤りです。
覚えるポイント
電離箱=飽和領域、比例管=気体増幅、GM=プラトー、半導体=空乏層、シンチレータ=蛍光と対応させます。GM計数管では強い電界により電子なだれが発生し、それが管全体の放電へ発展します。 半導体検出器は空乏層に生じた電子・正孔対を収集し、対生成平均エネルギーが小さいため高いエネルギー分解能を得ます。