Y2021M04Q26|2021年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
エックス線の測定に用いるNaI(Tl)シンチレーション検出器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
NaI結晶中の発光を光電子増倍管で電気パルスへ変換します。NaI(Tl)のTlは発光中心を形成する活性剤で、結晶は潮解を防ぐ気密容器へ封入します。パルス波高は一事象の付与エネルギー、単位時間のパルス数は計数率に対応します。
解説
NaI結晶中の発光を光電子増倍管で電気パルスへ変換します。パルス波高は一事象の付与エネルギー、単位時間のパルス数は計数率に対応します。
主発光は青紫色の可視域で、減衰も短時間です。
選択肢の確認
1.シンチレータに混入される微量のタリウムは、発光波長の調整や発光量増加の役割を果たす活性剤である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。微量Tlは発光波長調整と発光効率向上を担う活性剤です。
2.シンチレータにエックス線が入射すると、紫外領域の減衰時間の長い光が放射される。
× 判定:正答(誤っている記述)。主発光は青紫色の可視域で、減衰も短時間です。 パルス波高は一事象の付与エネルギー、単位時間のパルス数は計数率に対応します。
3.シンチレータから放射された光は、光電子増倍管の光電面で光電子に変換され、増倍された後、電流パルスとして出力される。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。シンチレーション光は光電面で光電子へ変換され、ダイノードで増倍されて電流パルスとして出力されます。
4.光電子増倍管から得られる出力パルス波高には、入射エックス線のエネルギーの情報が含まれている。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。一事象の出力パルス波高は付与エネルギーに対応し、線量率そのものに比例する量ではありません。
5.光電子増倍管の増倍率は印加電圧に依存するので、光電子増倍管の高圧電源は安定化する必要がある。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。光電子増倍管の増倍率は印加高電圧に強く依存するため、波高測定では安定化電源が必要です。
覚えるポイント
波高=エネルギー、パルス数/時間=計数率。光電子増倍管の高圧は安定化します。主発光は青紫色の可視域で、減衰も短時間です。