Y2022M04Q402022年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の生体に与える影響に関する知識確定的影響・確率的影響

胎内被ばくに関する次のA からD の記述について、正しいものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 着床前期の被ばくでは胚の死亡が起こるが、被ばくしても生き残り、発育を続けて出生した子供には、被ばくによる影響はみられない。 B 胎内被ばくを受け出生した子供にみられる発育遅延は、確率的影響に分類される。 C 器官形成期の被ばくでは、奇形が発生するおそれがある。 D 胎内被ばくによる奇形の発生のしきい線量は、ヒトでは5Gy 程度である。

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正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

着床前期は胚死亡を中心とする全か無かの反応で、生き残った胚は通常正常に発育します。器官形成期は形態形成中なので、しきい線量を超えると奇形が生じ得ます。

解説

条件を満たす記述は「A,C」です。
A:正しい。着床前期は胚死亡という全か無かの反応が中心で、生き残って発育を続ける胚では通常影響を認めないため正しい記述です。
B:誤り。胎内被ばく後に出生児本人へ現れる発育遅延は身体的な組織反応であり、確率的影響とする分類が誤りです。
C:正しい。器官形成期は各臓器の形態形成が盛んなため、しきい線量を超える被ばくで奇形が生じ得る正しい記述です。
D:誤り。ヒトの奇形発生で問題となるしきい線量は概ね0.1 Gy程度以上で、5 Gyは桁違いに高いため誤りです。

選択肢の確認

1.A,B
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Bは組合せに入れられません。胎内被ばく後に出生児本人へ現れる発育遅延は身体的な組織反応であり、確率的影響とする分類が誤りです。 Cは組合せに必要です。器官形成期は各臓器の形態形成が盛んなため、しきい線量を超える被ばくで奇形が生じ得る正しい記述です。

2.A,B,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Bは組合せに入れられません。胎内被ばく後に出生児本人へ現れる発育遅延は身体的な組織反応であり、確率的影響とする分類が誤りです。

3.A,C
○ 判定:正答(記述は正しい)。Aは正しい記述です。着床前期は胚死亡という全か無かの反応が中心で、生き残って発育を続ける胚では通常影響を認めないため正しい記述です。 Cは正しい記述です。器官形成期は各臓器の形態形成が盛んなため、しきい線量を超える被ばくで奇形が生じ得る正しい記述です。

4.B,C,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Bは組合せに入れられません。胎内被ばく後に出生児本人へ現れる発育遅延は身体的な組織反応であり、確率的影響とする分類が誤りです。 Dは組合せに入れられません。ヒトの奇形発生で問題となるしきい線量は概ね0.1 Gy程度以上で、5 Gyは桁違いに高いため誤りです。 Aは組合せに必要です。着床前期は胚死亡という全か無かの反応が中心で、生き残って発育を続ける胚では通常影響を認めないため正しい記述です。

5.C,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Dは組合せに入れられません。ヒトの奇形発生で問題となるしきい線量は概ね0.1 Gy程度以上で、5 Gyは桁違いに高いため誤りです。 Aは組合せに必要です。着床前期は胚死亡という全か無かの反応が中心で、生き残って発育を続ける胚では通常影響を認めないため正しい記述です。

覚えるポイント

出生児本人の発育遅延は身体的な組織反応です。ヒトの奇形発生で問題となる線量域は概ね0.1 Gy程度以上で、5 Gyという記載は過大です。

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