Y2018M04Q37|2018年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
胎内被ばくに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
胎内影響は被ばく時期と現れる現象を対応させます。着床前期は胚死亡と全か無か、器官形成期は奇形、その後の胎児期は中枢神経発達障害が主な論点です。出生児本人に現れる障害と、生殖細胞を介して子孫へ伝わる影響も分けて判定します。
解説
着床前期は胚死亡という全か無か、器官形成期は奇形、胎児期は中枢神経系の発達障害が主要な組織反応です。出生児に現れる発育影響は被ばくした本人の身体的影響です。
確率的影響は防護上しきい値なしと仮定し、線量とともに発生確率が増しますが、発症した場合の重篤度は線量で決まりません。
選択肢の確認
1.着床前期の被ばくでは胚の死亡が起こることがあるが、被ばくしても生き残り、発育を続けて出生した子供には、被ばくによる影響はみられない。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。着床前期は胚死亡という全か無かの反応が中心で、生き残った胚では奇形増加が主要反応とはされません。
2.器官形成期の被ばくでは、奇形が生じることがある。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。器官形成期は形態形成が盛んなため、しきい線量を超える被ばくで先天奇形が生じ得ます。
3.胎児期の被ばくでは、出生後、精神発達遅滞がみられることがある。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。中枢神経発達期の胎児被ばくによる知的発達への影響はしきい値を持つ組織反応として扱います。
4.胎内被ばくにより胎児に生じる奇形は、確定的影響に分類される。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。胎児奇形は器官形成期の組織反応で、発症にしきい線量がある確定的影響に分類します。
5.胎内被ばくを受け出生した子供にみられる精神発達遅滞は、確率的影響に分類される。
× 判定:正答(誤っている記述)。胎児期の被ばくによる精神発達遅滞は、発達中の中枢神経組織の障害です。一定線量以上で生じるしきい線量を持つ組織反応であり、確率的影響とする分類が誤りです。
覚えるポイント
胎児の奇形や精神発達遅滞は、発生中の組織が一定線量以上障害されて生じる身体的組織反応です。遺伝的影響とは、親の生殖細胞変異が受精を介して後の世代へ伝わる影響を指します。