Y2019M04Q35|2019年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線の被ばくによる確率的影響と確定的影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
確率的影響は防護上しきい値なしと仮定し、線量とともに発生確率が増すが重篤度は線量に依存しません。組織反応(確定的影響)にはしきい線量があり、超えると発生率と重篤度が増します。組織反応にはしきい線量があり、超過後は発生率と重篤度が線量とともに増します。
解説
組織反応(確定的影響)にはしきい線量があり、超えると発生率と重篤度が増します。確率的影響は防護上しきい値なしと仮定し、線量とともに発生確率が増すが重篤度は線量に依存しません。
組織反応(確定的影響)にはしきい線量があり、線量増加に対する集団の発生率はS字状、発症後の重篤度も線量とともに増します。
選択肢の確認
1.確率的影響では、被ばくした集団中の影響の発生確率は、被ばく線量の増加とともに増加する。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。確率的影響は防護上しきい値なしと仮定し、線量とともに発生確率が増しますが、発症した場合の重篤度は線量で決まりません。
2.確定的影響では、被ばく線量と影響の発生確率との関係が、シグモイド曲線で示される。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。組織反応では個体差を含む集団の発生率が、しきい線量付近から立ち上がるS字状曲線になります。
3.遺伝的影響は、確率的影響に分類される。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。遺伝的影響は、発生確率が線量とともに増す確率的影響として放射線防護上扱います。
4.確定的影響の発生確率は、実効線量により評価される。
× 判定:正答(誤っている記述)。組織反応を評価するには、障害が生じる組織の吸収線量や等価線量を用います。実効線量は組織加重を行った確率的損害の防護量なので、組織反応の発生確率に対応させるのは誤りです。
5.確定的影響では、被ばく線量が増加すると、障害の重篤度が大きくなる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。組織反応は、しきい値を超えた後には損傷細胞の増加に伴い、線量が高いほど障害自体も重くなります。
覚えるポイント
しきい値あり・重篤度増加=組織反応、しきい値なし仮定・確率増加=がん/遺伝的影響です。組織反応(確定的影響)にはしきい線量があり、線量増加に対する集団の発生率はS字状、発症後の重篤度も線量とともに増します。 がんと遺伝的影響は確率的影響、白内障や不妊はしきい線量を持つ組織反応です。