Y2022M10Q30|2022年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
男性の放射線業務従事者が、エックス線装置を用い、肩から大腿部までを覆う防護衣を着用して放射線業務を行った。労働安全衛生関係法令に基づき、胸部(防護衣の下)、頭・頸部及び手指の計3 箇所に、放射線測定器を装着して、被ばく線量を測定した結果は、次の表のとおりであった。 この業務に従事した間に受けた外部被ばくによる実効線量の算定値に最も近いものは、(1)~(5)のうちどれか。 ただし、防護衣の中は均等被ばくとみなし、外部被ばくによる実効線量(H_EE)は、その評価に用いる線量当量についての測定値から次の式により算出するものとする。 H_EE=0.08H_a+0.44H_b+0.45H_c+0.03H_m H_EE:外部被ばくによる実効線量 H_a:頭・頸部における線量当量 H_b:胸・上腕部における線量当量 H_c:腹・大腿部における線量当量 H_m:「頭・頸部」、「胸・上腕部」及び「腹・大腿部」のうち被ばくが最大となる部位における線量当量

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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
部位別の1 cm線量当量を H_EE=0.08H_a+0.44H_b+0.45H_c+0.03H_m に代入し、防護衣内で未測定の部位は設問の仮定に従って補います。防護衣内外の測定部位をH_a、H_b、H_cへ割り当て、三者の最大をH_mとして加重和を作ります。 H_EE=0.08H_a+0.44H_b+0.45H_c+0.03H_mへ表の値を代入すると0.555 mSvです。
解説
部位別の1 cm線量当量を H_EE=0.08H_a+0.44H_b+0.45H_c+0.03H_m に代入し、防護衣内で未測定の部位は設問の仮定に従って補います。
1 cm線量当量からH_a=1 mSv、H_b=0.5 mSvとし、防護衣内は均等なのでH_c=0.5 mSv、最大項H_m=1 mSvです。H_EE=0.08×1+0.44×0.5+0.45×0.5+0.03×1=0.555 mSvとなり、最も近い0.56mSvを選びます。
選択肢の確認
1.0.33mSv
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。0.33 mSvはHc項0.45×0.5を落とした値で、腹・大腿部の寄与が不足します。
2.0.45mSv
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。HbとHcだけなら約0.45 mSvですが、HaとHmも必要です。
3.0.56mSv
○ 判定:正答(記述は正しい)。H_EE=0.08H_a+0.44H_b+0.45H_c+0.03H_mへ表の値を代入すると0.555 mSvです。最終段階で丸めた0.56 mSvが一致します。
4.0.65mSv
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。0.65 mSvは指定された1 cm線量当量を正しく代入した結果ではありません。
5.0.73mSv
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。0.73 mSvも70 μm値を混在させるなどした過大評価で、式の結果と一致しません。
覚えるポイント
不均等被ばくの実効線量はH_EE=0.08H_a+0.44H_b+0.45H_c+0.03H_mで算定します。H_mにはH_a、H_b、H_cの最大を入れ、測定部位と防護衣内外の対応を先に確定します。 最終段階で丸めた0.56 mSvが一致します。