Y2022M10Q312022年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の生体に与える影響に関する知識細胞・DNA・染色体

放射線感受性に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

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正解: 2

正答

(2)

この問題のポイント

S期後期はDNA複製後の修復が働きやすく比較的抵抗性で、S期初期はそれより高感受性です。M期・G2後期は高感受性で、小腸では腺窩の増殖細胞が絨毛先端の分化細胞より感受性が高くなります。

解説

細胞周期ではS期後半が比較的放射線抵抗性で、M期・G₂期後半やG₁期後半からS期初期は感受性が高いとされます。したがって、S期初期がS期後期より高感受性とする2が正答です。組織では、分裂が盛んで未分化な細胞ほど高感受性であることも同じ軸で判断できます。

選択肢の確認

1.細胞周期の中で、S 期(DNA 合成期)後期は、M 期(分裂期)より放射線感受性が高い。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。M期は高感受性で、S期後期は抵抗性が高いため、比較が逆です。

2.細胞周期の中で、S 期初期は、S 期後期より放射線感受性が高い。
○ 判定:正答(記述は正しい)。S期初期はS期後期より放射線感受性が高い時期です。

3.細胞周期の中で、G₁ 期(DNA 合成準備期)後期は、G₂ 期(分裂準備期)初期より放射線感受性が低い。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。G₁期(DNA合成準備期)後期の放射線感受性はG₂期(分裂準備期)初期より高いので、低いとする記述は二時相の順序を逆にしています。

4.細胞に放射線を照射したときの線量を横軸に、細胞の生存率を縦軸にとってグラフにすると、ほとんどの哺乳動物細胞では指数関数型となる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。哺乳動物細胞の生存率曲線は、通常は肩をもつシグモイド型となります。

5.小腸の絨毛先端部の細胞は、腺窩細胞(クリプト細胞)より放射線感受性が高い。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。小腸では分裂の盛んな腺窩細胞が高感受性で、分化した絨毛先端部の細胞は低感受性です。

覚えるポイント

高感受性の目安は盛んな分裂、低い分化度、将来の分裂回数の多さです。生存曲線は肩を持ち、D0が大きいほど細胞は抵抗性と解釈します。

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