Y2023M04Q27|2023年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
蛍光ガラス線量計に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
RPLDは銀活性リン酸塩ガラスに形成された蛍光中心を紫外線で励起し、橙色のラジオフォトルミネセンスを読みます。読出しで情報が消えないため反復測定が可能です。
解説
放射線で形成された蛍光中心へ紫外線を当て、橙色のラジオフォトルミネセンスを読みます。読出しで中心は消えないので再読出し可能で、記録の長期安定性にも優れます。使用履歴を消すには加熱アニーリングを行います。
選択肢の確認
1.測定可能な線量の範囲は、熱ルミネセンス線量計より広く、0.1µSv~100Sv 程度である。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。本試験で示す0.1 μSv~100 Sv程度はTLDの代表的な範囲です。RPLDの上限はおおむね10 Svで、TLDより広いとはいえません。
2.線量計の素子間の感度のばらつきが少なく、また、フェーディングは極めて小さい。
○ 判定:正答(記述は正しい)。工業製品として均質性が高く、蛍光中心が安定なためフェーディングも小さいです。
3.読み取り装置で線量を読み取ることによって蛍光中心が消えてしまうため、再度読み取ることはできない。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。紫外線読出しでは情報が消えず、繰返し読むことができます。
4.素子は、光学的アニーリングを行うことにより、再度使用することができる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。RPLDの履歴を消去して再使用するには高温の熱アニーリングを行います。光学的ブリーチはOSLDの消去法なので誤りです。
5.素子には、フッ化リチウム、硫酸カルシウムなどの蛍光物質が用いられており、湿度の影響を受けやすい。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。RPLD素子は銀活性リン酸塩ガラスです。硫酸カルシウムや硫酸マグネシウムはTLD材料であり、素子の対応が誤りです。
覚えるポイント
RPLDはフェーディングが小さく長期記録に向きます。使用履歴を消して再使用するときは高温で熱アニーリングを行い、緑色レーザー刺激を使うOSLDと区別します。