Y2023M04Q30|2023年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
男性の放射線業務従事者が、エックス線装置を用い、肩から大腿部までを覆う防護衣を着用して放射線業務を行った。労働安全衛生関係法令に基づき、胸部(防護衣の下)及び頭・頸部の2 か所に放射線測定器を装着して、被ばく線量を測定した結果は、次の表のとおりであった。 この業務に従事した間に受けた外部被ばくによる実効線量の算定値に最も近いものは、(1)~(5)のうちどれか。 ただし、防護衣の中は均等被ばくとみなし、外部被ばくによる実効線量は、その評価に用いる線量当量についての測定値から次の式により算出するものとする。 H_EE=0.08H_a+0.44H_b+0.45H_c+0.03H_m H_a:頭・頸部における線量当量 H_b:胸・上腕部における線量当量 H_c:腹・大腿部における線量当量 H_m:「頭・頸部」「胸・上腕部」「腹・大腿部」のうち被ばくが最大となる部位における線量当量

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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
表の1 cm線量当量からH_a=1.2 mSv、H_b=H_c=0.4 mSv、最大値H_m=1.2 mSvと置きます。H_EE=0.08×1.2+0.44×0.4+0.45×0.4+0.03×1.2=0.488 mSvとなり、0.50 mSvが最も近い値です。
解説
表より1 cm値は胸部0.4 mSv、頭・頸部1.2 mSvです。Ha=1.2、Hb=0.4、Hc=0.4、Hm=max(1.2,0.4,0.4)=1.2 mSv。HEE=0.08×1.2+0.44×0.4+0.45×0.4+0.03×1.2=0.488 mSv。最も近い選択肢は0.50 mSvです。
選択肢の確認
1.0.25mSv
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。0.25 mSvでは胸・上腕部と腹・大腿部の二つの寄与だけでも0.356 mSvあるため不足します。
2.0.30mSv
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。0.30 mSvも指定式の4項を満たしません。 H_mはH_a、H_b、H_cの最大であり、手指の70 μm線量当量をそのまま代入する量ではありません。
3.0.40mSv
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。0.40 mSvは頭・頸部と最大部位の寄与を十分加えていない値です。
4.0.50mSv
○ 判定:正答(記述は正しい)。H_EEの4項へ表の測定値を対応させた合計は0.488 mSvです。指定精度で最も近い0.50 mSvが一致します。
5.0.60mSv
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。0.60 mSvは70 μm値を混ぜるなどした過大な値で、1 cm値による結果ではありません。
覚えるポイント
肩から大腿までの防護衣内を均等被ばくとみなす場合、胸部の測定値を胸・上腕部と腹・大腿部の両方へ適用します。H_mは三部位の中の最大値であり、防護衣外の頭・頸部が最大ならその値を使います。