Y2025M10Q37|2025年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
エックス線被ばくによる末梢血液中の血球の変化に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
血球減少の線量目安250 mGy、リンパ球の早期低下、赤血球の遅い低下は正しい関係です。誤りは白血球減少を止血機能低下へ結び付けた点で、止血には血小板が関与します。
解説
末梢血球数の低下は約250 mGy付近から認められます。成熟リンパ球は例外的に放射線感受性が高く、被ばく後早期から減少しますが、その他の白血球は一過性に増加することがあります。寿命が約120日と長い成熟赤血球は、新生血球の供給低下が末梢血に反映されるまで遅れるため最も遅く減少します。機能低下の対応は、赤血球減少が貧血、白血球減少が感染防御低下、血小板減少が止血不全と出血傾向です。
選択肢の確認
1.末梢血液中の赤血球の減少は貧血を招き、白血球の減少は止血機能の低下を招く原因となる。
× 判定:正答(誤っている記述)。赤血球の減少は貧血の原因ですが、白血球の減少は感染防御を低下させます。止血機能の低下と出血傾向を招くのは血小板の減少なので、後半の対応が誤りです。
2.末梢血液中の血球数の減少は、250mGy 程度の被ばくから認められる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。血球数の変化は約250 mGy程度から認められることがあります。
3.末梢血液中の白血球のうち、リンパ球は他の成分より放射線感受性が高く、被ばく直後から減少が現れる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。リンパ球は末梢血中でも高感受性で、全身被ばく後早期から減少するため生物学的線量評価にも用いられます。
4.末梢血液中のリンパ球を除く白血球は、被ばく直後は一時的に増加が認められることがある。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。照射直後にはリンパ球以外の白血球が一過性に増えることがありますが、その後は造血障害により減少します。
5.末梢血液中の血球のうち、被ばく後減少が現れるのが最も遅いものは赤血球である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。成熟赤血球は寿命が約120日と長いため、骨髄障害後も末梢血での減少は他の血球より遅れて現れます。
覚えるポイント
赤血球減少は貧血、白血球減少は感染防御低下、血小板減少は出血傾向につながります。成熟リンパ球は高感受性で早く減り、寿命約120日の赤血球は遅れて減ります。