Y2025M10Q362025年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の生体に与える影響に関する知識線量効果・被ばく条件

生物効果比(RBE)に関する次のA からD の記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A RBE を求めるときの基準放射線としては、通常、アルファ線が用いられる。 B RBE の値は、同じ線質の放射線であっても、着目する生物効果、線量率などの条件によって異なる。 C エックス線は、そのエネルギーの高低にかかわらず、RBE が1 より小さい。 D RBE は、放射線の線エネルギー付与(LET)の増加とともに増大し、100keV/µm 付近で最大値を示すが、更にLET が大きくなるとRBE は減少していく。

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正解: 4

正答

(4)

この問題のポイント

RBEは同じ生物効果を生じる基準放射線の吸収線量を試験放射線の吸収線量で割った値です。RBEは効果や線量率等に依存し、LET約100 keV/μm付近で最大となった後は過剰損傷のため低下します。RBEの基準に通常用いるのはエックス線またはガンマ線です。RBEは生物学的終点、線量、線量率、分割、酸素条件などで変動するので、同一線質でも一つの固定値にはならないという記述は正しいです。

解説

条件を満たす記述は「B,D」です。
A:誤り。RBEの基準に通常用いるのはエックス線またはガンマ線です。高LETのアルファ線を基準とする記述は誤りです。
B:正しい。RBEは生物学的終点、線量、線量率、分割、酸素条件などで変動するので、同一線質でも一つの固定値にはならないという記述は正しいです。
C:誤り。エックス線を基準にしたRBEは概ね1付近で、エネルギーにより変化します。どのエネルギーでも1未満とする断定は誤りです。
D:正しい。LETが約100 keV/μmの付近でエネルギー付与の間隔がDNA寸法に近づき、RBEは最大になります。それ以上のLETでは過剰損傷が増えてRBEは低下します。

選択肢の確認

1.A,B
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aは組合せに入れられません。RBEの基準に通常用いるのはエックス線またはガンマ線です。高LETのアルファ線を基準とする記述は誤りです。 Dは組合せに必要です。LETが約100 keV/μmの付近でエネルギー付与の間隔がDNA寸法に近づき、RBEは最大になります。それ以上のLETでは過剰損傷が増えてRBEは低下します。

2.A,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aは組合せに入れられません。RBEの基準に通常用いるのはエックス線またはガンマ線です。高LETのアルファ線を基準とする記述は誤りです。 Cは組合せに入れられません。エックス線を基準にしたRBEは概ね1付近で、エネルギーにより変化します。どのエネルギーでも1未満とする断定は誤りです。 Bは組合せに必要です。RBEは生物学的終点、線量、線量率、分割、酸素条件などで変動するので、同一線質でも一つの固定値にはならないという記述は正しいです。 Dは組合せに必要です。LETが約100 keV/μmの付近でエネルギー付与の間隔がDNA寸法に近づき、RBEは最大になります。それ以上のLETでは過剰損傷が増えてRBEは低下します。

3.B,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは組合せに入れられません。エックス線を基準にしたRBEは概ね1付近で、エネルギーにより変化します。どのエネルギーでも1未満とする断定は誤りです。 Dは組合せに必要です。LETが約100 keV/μmの付近でエネルギー付与の間隔がDNA寸法に近づき、RBEは最大になります。それ以上のLETでは過剰損傷が増えてRBEは低下します。

4.B,D
○ 判定:正答(記述は正しい)。Bは正しい記述です。RBEは生物学的終点、線量、線量率、分割、酸素条件などで変動するので、同一線質でも一つの固定値にはならないという記述は正しいです。 Dは正しい記述です。LETが約100 keV/μmの付近でエネルギー付与の間隔がDNA寸法に近づき、RBEは最大になります。それ以上のLETでは過剰損傷が増えてRBEは低下します。

5.C,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは組合せに入れられません。エックス線を基準にしたRBEは概ね1付近で、エネルギーにより変化します。どのエネルギーでも1未満とする断定は誤りです。 Bは組合せに必要です。RBEは生物学的終点、線量、線量率、分割、酸素条件などで変動するので、同一線質でも一つの固定値にはならないという記述は正しいです。

覚えるポイント

RBE=基準線量/試験線量、LET約100 keV/μmで山形、OER=無酸素線量/酸素存在下線量です。RBEは生物効果、総線量、線量率、酸素状態によって変わり、線質だけの固定定数ではありません。 LETが約100 keV/μmを超えると過剰損傷が増え、RBEは最大後に低下します。

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