32AM61|第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
臨床医学各論循環器・消化器・肝胆膵左心不全・心筋梗塞・胃食道逆流症・肝炎・膵癌
左心不全の身体所見はどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、左心不全と右心不全の身体所見を区別します。
左心不全では肺うっ血が起こりやすく、呼吸困難、起坐呼吸、湿性ラ音などが重要です。
解説
左心不全では、左心室から全身へ血液を送り出す力が低下します。その結果、血液が肺静脈側にうっ滞し、肺うっ血や肺水腫を起こしやすくなります。
寝た姿勢では静脈還流が増え、肺うっ血が悪化して呼吸が苦しくなります。そのため、上体を起こすと呼吸が楽になる起坐呼吸がみられます。
一方、腹水、下肢浮腫、肝腫大は、全身静脈うっ血を反映する右心不全の所見として重要です。
ひっかけポイント
左心不全は肺うっ血、右心不全は体静脈うっ血と整理します。
選択肢の確認
1.腹水
誤り。
腹水は体静脈うっ血や門脈圧亢進などでみられます。心不全では右心不全による全身うっ血の所見として考えます。
2.下肢の浮腫
誤り。
下肢浮腫は静脈還流が滞る右心不全でみられやすい所見です。左心不全の代表的所見としては起坐呼吸が適切です。
3.肝腫大
誤り。
肝腫大は右心不全により肝静脈系がうっ血して起こることがあります。左心不全の主な身体所見ではありません。
4.起坐呼吸
正しい。
左心不全では肺うっ血により呼吸困難が起こります。臥位で悪化し、座位で軽減する起坐呼吸は左心不全の重要な所見です。
覚えるポイント
- 左心不全では肺うっ血が起こります。
- 左心不全では呼吸困難、起坐呼吸、湿性ラ音を考えます。
- 右心不全では下肢浮腫、腹水、肝腫大を考えます。
- 起坐呼吸は左心不全の代表的所見です。