32PM154|第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
東洋医学臨床論運動器・神経障害の施術顔面筋・RA母指・過活動膀胱・頸神経根・胸郭出口・ドケルバン・腰神経根・正中神経
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「45歳の女性。職業は美容師。主訴は右上肢全体の持続的なだるさ。腱反射は正常。ライトテストは陽性。ジャクソンテスト、アドソンテストはともに陰性。」罹患筋への局所治療を行う場合、適切な経穴はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、ライトテスト陽性から小胸筋下での絞扼を考え、罹患筋に対する局所治療穴を選びます。
小胸筋に近い経穴として重要なのが中府です。
解説
ライトテスト陽性は、胸郭出口症候群のうち小胸筋下で腕神経叢や鎖骨下血管が圧迫される病態を考えます。
小胸筋は第3〜第5肋骨付近から烏口突起へ向かう筋で、肩甲骨の前傾や下制などに関与します。上肢挙上姿勢が続くと、小胸筋の緊張により神経血管束が圧迫され、上肢のだるさやしびれが出ることがあります。
中府は前胸部にある手太陰肺経の経穴で、小胸筋や大胸筋周囲への局所治療穴として考えます。
ひっかけポイント
ライトテスト陽性では小胸筋を考えます。小胸筋に対する局所治療穴として中府を選びます。
選択肢の確認
1.中府
正しい。
中府は前胸部にあり、小胸筋周囲への局所治療穴として適切です。ライトテスト陽性の胸郭出口症候群で罹患筋にアプローチする部位として合います。
2.肩外兪
誤り。
肩外兪は背部、肩甲骨内側上方にある小腸経の経穴です。小胸筋への局所治療穴としては適切ではありません。
3.巨骨
誤り。
巨骨は肩上部、鎖骨と肩甲棘の間にある大腸経の経穴です。肩関節周囲の症状には用いられますが、小胸筋下絞扼に対する局所穴としては中府が適切です。
4.扶突
誤り。
扶突は頸部にある大腸経の経穴です。胸郭出口症候群で斜角筋部を考える場合は頸部も関連しますが、本症例はライトテスト陽性で小胸筋が中心です。
覚えるポイント
- ライトテスト陽性では小胸筋下での圧迫を考えます。
- 小胸筋への局所治療穴として中府が重要です。
- アドソンテストは斜角筋部の評価に用いられます。
- 胸郭出口症候群では絞扼部位に応じて治療部位を選びます。