32PM155第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

東洋医学臨床論弁証論治・要穴治療難経六十九難・心火・絡穴・足陽明病証・十二刺・痰湿・胃熱・湿熱・腎陽虚

次の文で示す病証について、問いに答えよ。「34歳の女性。不妊症で来院。月経量は少なく、経遅がある。少し動いただけで短気が生じ、四肢厥冷もある。最近は腰膝酸軟を伴う。舌は淡で胖大、脈は沈遅を認める。」本病証に最も随伴しやすいのはどれか。

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正解: 1

正答

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この問題のポイント

この問題では、不妊、経遅、四肢厥冷、腰膝酸軟、淡胖舌、沈遅脈から病証を判断します。

これらは腎陽虚を考える所見です。腎陽虚では五更泄瀉が随伴しやすくなります。

解説

腎陽虚では、体を温める力が低下します。そのため、冷え、四肢厥冷、腰膝酸軟、月経遅延、不妊、性機能低下などがみられます。

舌が淡で胖大、脈が沈遅であることも、陽虚や寒の所見です。

五更泄瀉は、夜明け前に下痢をする症状で、腎陽虚による温煦不足で生じやすい代表症状です。

ひっかけポイント
腰膝酸軟、不妊、経遅、冷え、沈遅脈がそろえば腎陽虚を考えます。腎陽虚の下痢は五更泄瀉です。

選択肢の確認

1.五更泄瀉
正しい。
五更泄瀉は夜明け前に起こる下痢で、腎陽虚でみられやすい症状です。本症例の冷え、腰膝酸軟、沈遅脈と合います。

2.消穀善飢
誤り。
消穀善飢は食べてもすぐ空腹になる状態で、胃熱などでみられます。本症例の陽虚・寒の所見とは合いません。

3.項背強
誤り。
項背強は後頸部から背部のこわばりで、太陽病や外邪による表証などでみられることがあります。腎陽虚の代表的随伴症状ではありません。

4.目渋
誤り。
目渋は目の乾きや違和感で、肝血虚や陰虚などで考えます。本症例では腎陽虚を示す所見が中心です。

覚えるポイント

  • 腎陽虚では冷え、四肢厥冷、腰膝酸軟がみられます。
  • 腎陽虚では不妊や月経遅延が起こることがあります。
  • 五更泄瀉は腎陽虚で重要です。
  • 淡胖舌、沈遅脈は陽虚・寒の所見です。

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