33PM152第33回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

東洋医学臨床論全身疾患・栄養・精神パーキンソン病・うつ病・鉄欠乏性貧血・ビタミンB1欠乏・過敏性腸症候群

次の症例について、「46歳の女性。夫の死をきっかけにうつ病を発症。悲観的思考となり、気力が極度に減退。食欲もなく、動悸・不眠・健忘を伴う。舌質は淡、脈は細弱を認める。」治療の結果、食欲が出てきて、気力の減退も改善してきた。この時期に最も注意すべき症状はどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

うつ病の回復過程で、活動性の改善と自殺危険性の関係を判断する問題です。食欲や気力が戻り始めた時期でも、悲観や絶望感が残っていると自殺を実行する力だけが先に回復することがあるため、自殺念慮の評価が重要です。

解説

うつ病では、治療開始後に食欲、睡眠、行動力などが先に改善し、抑うつ気分、絶望感、罪責感が遅れて改善することがあります。その時期には、強い希死念慮が残ったまま実行に移すエネルギーが回復する可能性があるため、表面的な元気さだけで安全と判断してはいけません。

自殺をほのめかす発言、具体的な計画、手段の準備、別れの挨拶などを確認し、危険が疑われる場合は一人にせず、速やかに精神科医療や救急医療につなげる必要があります。

選択肢の確認

  • 1.幻聴:誤り。幻聴は統合失調症、重症うつ病の精神病性症状などでみられることがありますが、回復初期に最も注意すべき一般的な危険徴候ではありません。

  • 2.観念奔逸:誤り。観念奔逸は躁状態でみられる思考の加速であり、本例のうつ病回復期の中心的な注意点ではありません。

  • 3.強迫行為:誤り。強迫行為は強迫症などでみられ、うつ病の回復初期に最も警戒する症状ではありません。

  • 4.自殺念慮:正しい。活動性が先に回復した時期には自殺念慮が行動化される危険があるため、最も注意すべきです。

覚えるポイント

  • うつ病では気力が気分より先に改善することがある。
  • 回復初期も自殺念慮を直接確認する。
  • 具体的計画や手段があれば緊急性が高い。
  • 危険時は一人にせず専門医療へつなぐ。

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