33PM154第33回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

東洋医学臨床論神経障害・運動器の施術L5神経根・肘部管・手根管・テニス肘・コンパートメント・投球障害

次の症例について、「65歳の女性。右手関節部の骨折による変形が原因で、示指と中指の指先がしびれて、母指の動きが障害されるようになった。」骨折した骨として最も適切なのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

前問と同じ症例から、手関節部の変形と正中神経障害を起こしやすい骨折を選ぶ問題です。高齢者の手関節部骨折では橈骨遠位端骨折が代表的で、変形や腫脹により手根管内の正中神経が障害されることがあります。

解説

橈骨遠位端は手関節のすぐ近位にあり、転倒して手をついた際などに骨折しやすい部位です。骨折後の転位や変形治癒によって手根管の形が変わると、そこを通る正中神経が圧迫され、示指・中指を含む正中神経領域のしびれと母指球筋の機能低下が生じます。

したがって、本例で骨折した骨として最も適切なのは橈骨です。

選択肢の確認

  • 1.舟状骨:誤り。舟状骨骨折では橈側手関節痛や解剖学的嗅ぎタバコ入れの圧痛が代表的で、本例の典型的な高齢者の変形と正中神経障害を最も説明する骨ではありません。

  • 2.橈骨:正しい。橈骨遠位端骨折は高齢者の手関節部骨折として多く、変形によって手根管内の正中神経障害を起こし得るため正しいです。

  • 3.尺骨:誤り。尺骨遠位端の単独骨折だけでは、本例の正中神経領域のしびれと母指運動障害を最も典型的には説明しません。

  • 4.有鉤骨:誤り。有鉤骨骨折では尺骨神経や屈筋腱への影響が問題となりやすく、正中神経障害の典型原因ではありません。

覚えるポイント

  • 高齢者の手関節部骨折は橈骨遠位端骨折をまず考える。
  • 手根管を通るのは正中神経。
  • 骨折後の変形でも遅発性手根管症候群が起こり得る。

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