33PM160|第33回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
東洋医学臨床論循経取穴・要穴治療耳鳴り難聴・骨盤位・脾経病証・顔面神経麻痺
次の症例について、「52歳の女性。右側の表情筋麻痺で来院。同側の額のしわ寄せは不能で、涙液減少、聴覚過敏、味覚障害、唾液分泌障害を伴う。」後遺障害として出現の可能性が最も高いのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
末梢性顔面神経麻痺の回復後に起こる異常共同運動を問う問題です。顔面神経線維が誤った経路へ再生すると、食事時の唾液分泌刺激に伴って涙が出るワニの涙が生じます。
解説
顔面神経麻痺の回復過程では、障害された副交感神経線維が本来と異なる標的へ再支配することがあります。唾液腺へ向かうはずの線維が涙腺へ向かう経路に迷入すると、食物を見たり食べたりした際に患側から流涙する異味性流涙、いわゆるワニの涙が起こります。
これは顔面神経麻痺後の後遺症として知られ、顔面筋の病的共同運動や拘縮と同様に異常再生が関係します。
選択肢の確認
1.ワニの涙:正しい。ワニの涙は顔面神経の副交感神経線維の異常再生により、食事時に流涙する後遺症であるため正しいです。
2.眼球陥凹:誤り。眼球陥凹は交感神経障害によるホルネル症候群などでみられ、顔面神経麻痺の典型的後遺症ではありません。
3.眼瞼下垂:誤り。眼瞼下垂は動眼神経麻痺、交感神経障害、重症筋無力症などでみられます。顔面神経麻痺では閉眼困難が中心です。
4.共同偏視:誤り。共同偏視は大脳半球や脳幹の病変でみられる眼球運動異常で、末梢性顔面神経麻痺の後遺症ではありません。
覚えるポイント
- ワニの涙は食事時の異常流涙。
- 原因は顔面神経線維の迷入再生。
- 顔面神経麻痺では閉眼困難、眼瞼下垂ではない。