34PM129|第34回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の症例で最も適切な疾患はどれか。「75歳の女性。円背で胸腰椎移行部に圧痛を認める。15年前に胃癌の既往がある。脊椎エックス線像で陳旧性の圧迫骨折を認める。血液検査やMRI検査で異常はない。」
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、高齢女性の円背、圧迫骨折から骨粗鬆症を考えます。
胃癌の既往があるため転移性骨腫瘍も鑑別に入りますが、血液検査やMRI検査で異常がない点が重要です。
解説
骨粗鬆症では、骨量と骨質が低下して骨がもろくなり、軽微な外力でも椎体圧迫骨折を起こしやすくなります。高齢女性、円背、胸腰椎移行部の圧痛、陳旧性圧迫骨折は骨粗鬆症を示唆します。
多発性骨髄腫や転移性骨腫瘍では、血液検査異常、MRIでの異常信号、強い骨痛、全身症状などを伴うことがあります。本症例では血液検査やMRI検査で異常がないため、骨粗鬆症が最も適切です。
骨軟化症はビタミンD不足などにより骨の石灰化が障害される疾患で、骨痛や筋力低下、血液検査異常などを考えます。
まず見るポイント
高齢女性、円背、椎体圧迫骨折がそろえば骨粗鬆症をまず考えます。癌の既往がある場合は転移の除外も重要です。
選択肢の確認
1.骨粗鬆症
正しい。
高齢女性で円背があり、脊椎エックス線像で陳旧性圧迫骨折を認めます。血液検査やMRI検査で異常がないことから、骨粗鬆症が最も適切です。
2.骨軟化症
誤り。
骨軟化症は骨の石灰化障害による疾患です。ビタミンD不足、低リン血症、骨痛、筋力低下などを考えますが、本症例では骨粗鬆症による圧迫骨折がより適切です。
3.多発性骨髄腫
誤り。
多発性骨髄腫では骨痛、貧血、腎障害、高カルシウム血症、血清蛋白異常などがみられることがあります。本症例では血液検査やMRI検査で異常がないため最も適切ではありません。
4.転移性骨腫瘍
誤り。
胃癌の既往があるため鑑別には入りますが、15年前の既往であり、血液検査やMRI検査で異常がありません。最も適切なのは骨粗鬆症です。
覚えるポイント
- 骨粗鬆症では椎体圧迫骨折と円背が重要です。
- 高齢女性は骨粗鬆症のリスクが高いです。
- 癌の既往がある場合は転移性骨腫瘍も鑑別します。
- 多発性骨髄腫では血液検査異常や骨病変に注意します。
- 骨軟化症は石灰化障害として整理します。