34PM137|第34回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の症例で最も適切な疾患はどれか。「45歳の男性。長時間のパソコン作業が続き、眼が疲れる。右頸部から肩、前腕にかけて鈍痛としびれがある。筋力や知覚に異常はなく、頸部の運動制限も明確でない。スパーリングテスト、ルーステストは陰性。」
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、長時間のパソコン作業による眼精疲労、頸肩腕部症状からVDT症候群を考えます。
神経根症や胸郭出口症候群を示す検査が陰性である点も重要です。
解説
VDT症候群は、パソコンやディスプレイなどの情報機器作業に伴う健康障害です。眼精疲労、ドライアイ、頭痛、頸肩腕部のこりや痛み、しびれ感、精神的疲労などがみられることがあります。
この症例では、長時間のパソコン作業、眼の疲れ、頸部から肩・前腕にかけての鈍痛としびれがあります。一方で、筋力や知覚に明確な異常はなく、スパーリングテストとルーステストも陰性です。
スパーリングテスト陰性は頸椎神経根症を強く示さない所見です。ルーステスト陰性は胸郭出口症候群を強く示さない所見です。したがって、最も適切なのはVDT症候群です。
ひっかけポイント
しびれがあっても、神経学的異常や誘発テストがなければ、作業環境や姿勢による症候群を考えます。
選択肢の確認
1.バレー・リュー症候群
誤り。
バレー・リュー症候群では頸部交感神経症状として頭痛、めまい、耳鳴り、自律神経症状などが問題になります。本症例では長時間の情報機器作業と眼精疲労が中心です。
2.VDT症候群(情報機器作業に伴う健康障害)
正しい。
長時間のパソコン作業、眼の疲れ、頸肩腕部の鈍痛やしびれがあり、神経根症や胸郭出口症候群を示す検査が陰性であるため、VDT症候群が最も適切です。
3.胸郭出口症候群
誤り。
胸郭出口症候群では上肢のしびれやだるさがみられますが、ルーステストが陽性となることがあります。本症例ではルーステスト陰性であり、最も適切ではありません。
4.頸椎椎間板ヘルニア
誤り。
頸椎椎間板ヘルニアでは神経根症状として筋力低下、知覚障害、スパーリングテスト陽性などがみられることがあります。本症例ではこれらが明確ではありません。
覚えるポイント
- VDT症候群は情報機器作業に伴う眼、頸肩腕、精神的疲労の症状です。
- 長時間の同一姿勢や画面注視が関係します。
- スパーリングテストは頸椎神経根症の評価に用います。
- ルーステストは胸郭出口症候群の評価に用います。
- 作業環境、姿勢、休憩、照明、画面位置の調整が重要です。