32PM111第32回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問

臨床応用・症例治療運動器疾患仙腸関節・胸郭出口・膝下腿

次の文で示す症例の絞扼部位として、施術対象となる筋で最も適切なのはどれか。 「30歳の男性。主訴は左上肢の痛みとだるさ。電車のつり革に長時間つかまっていると症状が悪化する。ライトテスト陽性、アドソンテストとモーレイテストは陰性。」

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、胸郭出口症候群で用いられる検査と、絞扼部位を確認します。

つり革のように上肢を挙上した姿勢で症状が悪化し、ライトテスト陽性であれば、小胸筋部での絞扼を考えます。

解説

胸郭出口症候群では、腕神経叢や鎖骨下動静脈が、斜角筋隙、肋鎖間隙、小胸筋下などで圧迫され、上肢の痛み、しびれ、だるさを生じます。

ライトテストは上肢を外転・外旋させることで、小胸筋下での圧迫を確認する検査として重要です。

アドソンテストやモーレイテストが陰性であることから、斜角筋部の関与よりも小胸筋部の絞扼が考えやすくなります。

ひっかけポイント
アドソンテストは斜角筋部、ライトテストは小胸筋部の圧迫を考える手がかりになります。

選択肢の確認

1.胸鎖乳突筋
誤り。
胸鎖乳突筋は頸部の筋ですが、胸郭出口症候群で腕神経叢を絞扼する代表的な部位ではありません。

2.斜角筋
誤り。
斜角筋部での絞扼ではアドソンテストやモーレイテストが手がかりになります。本症例ではこれらが陰性で、ライトテスト陽性のため小胸筋が適切です。

3.小胸筋
正しい。
上肢挙上で症状が悪化し、ライトテスト陽性であることから、小胸筋下での絞扼が考えられます。施術対象となる筋として最も適切です。

4.上腕筋
誤り。
上腕筋は肘関節屈曲に関わる上腕前面の筋です。胸郭出口での神経血管束の絞扼部位としては不適切です。

覚えるポイント

  • ライトテスト陽性では小胸筋部の絞扼を考えます。
  • アドソンテストは斜角筋部の評価に関係します。
  • つり革動作で悪化する上肢症状では胸郭出口症候群を考えます。

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