R05A150令和5年度 准看護師試験 過去問

保健医療福祉と看護倫理医療制度・統計医療保険・医療提供体制

A さん(52 歳、男性)。統合失調症で長期入院している。病院内での日常生活動作(ADL)は自立しているが、他の患者との関わりは少ない。今回、グループホームへの退院が決まった。退院に向けての取組みについて、適切なのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、統合失調症患者の退院支援と地域生活への移行が問われています。

長期入院後の退院では、ADLが自立していても、対人関係、服薬、金銭管理、通院、生活リズム、地域資源の利用などを確認する必要があります。

解説

Aさんは病院内でADLが自立していますが、他の患者との関わりが少ないため、グループホームでの共同生活や地域生活に向けた支援が必要です。

退院に向けては、退院後に必要な支援を検討し、環境調整を行うことが適切です。服薬管理、通院方法、生活費の管理、食事、洗濯、掃除、対人関係、困ったときの相談先を確認します。

ADLが自立しているだけで退院後に問題がないとは判断できません。生活技能や社会的支援を含めて考える必要があります。

対人関係スキルの支援には、生活技能訓練や社会生活技能訓練、デイケア、作業療法などが用いられることがあります。精神分析療法を導入することが第一選択とはいえません。

退院前の外出・外泊は、退院後の生活を具体的に確認する機会になります。行わないと決めるのではなく、状態に応じて計画します。

多職種連携のポイント
退院支援では、本人、家族、医師、看護師、精神保健福祉士、作業療法士、グループホーム職員、訪問看護、相談支援事業所が連携します。本人の希望を尊重して支援を組み立てます。

選択肢の確認

1.日常生活動作(ADL)は自立しているため、退院後も問題はないと判断できる。
誤り。
ADLが自立していても、服薬管理、対人関係、金銭管理、通院、地域生活への適応などの支援が必要な場合があります。

2.対人関係スキルを身につけるために、精神分析療法の導入を検討する。
誤り。
対人関係スキルの支援には、生活技能訓練や社会生活技能訓練などが検討されます。精神分析療法を第一に考えるのは適切ではありません。

3.退院前の外出・外泊は行わない。
誤り。
退院前の外出・外泊は、地域生活への準備や課題確認に役立ちます。状態に合わせて実施を検討します。

4.退院後に必要な支援を検討し、環境調整を行う。
適切である。
退院後の生活を継続できるよう、必要な支援を検討し、グループホームや地域資源との環境調整を行います。

覚えるポイント

  • 長期入院患者の退院支援ではADLだけで判断しない。
  • 服薬、通院、金銭管理、対人関係を確認する。
  • 退院前の外出・外泊は生活課題の確認に役立つ。
  • グループホームや地域資源と連携する。
  • 本人の希望を尊重し、地域生活を支える。

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