R07A111|令和7年度 准看護師試験 過去問
脊髄損傷患者の看護について、適切なのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、脊髄損傷患者の排尿管理と生活支援が問われています。
脊髄損傷では、損傷部位や程度により、運動麻痺、感覚障害、排尿・排便障害、自律神経障害などが起こります。残された機能を活かし、合併症を予防しながら生活を支えることが大切です。
解説
脊髄損傷では、膀胱機能が障害され、尿閉、尿失禁、残尿、尿路感染などが起こりやすくなります。そのため、患者の状態に応じて自己導尿法を習得する支援が必要になることがあります。
自己導尿では、清潔操作、導尿のタイミング、尿量、尿の性状、手指衛生、カテーテル管理を理解することが重要です。患者の羞恥心や不安に配慮し、できる動作を活かして練習を進めます。
また、脊髄損傷では自律神経過反射が起こることがあります。これは膀胱充満や便秘などが誘因となり、血圧上昇、頭痛、発汗、顔面紅潮などを起こす状態です。血圧低下ではなく、急な血圧上昇に注意します。
准看護師としての観察ポイント
排尿状況、残尿感、尿の混濁、発熱、便秘、褥瘡、痙縮、血圧変動を観察します。発熱、尿混濁、悪臭、急な血圧上昇、強い頭痛があれば速やかに報告します。
選択肢の確認
1.痙縮がおきたときは、関節を強く押さえる。
誤り。
痙縮があるときに関節を強く押さえると、痛みや損傷につながるおそれがあります。無理に押さえ込まず、体位調整やゆっくりした関節可動域運動などを状態に合わせて行います。
2.自律神経過緊張による血圧低下に注意する。
誤り。
脊髄損傷でみられる自律神経過反射では、血圧低下ではなく急激な血圧上昇が問題になります。膀胱充満や便秘などが誘因となるため注意が必要です。
3.自己導尿法を説明する。
適切である。
脊髄損傷では排尿障害が起こりやすく、患者の状態に応じて自己導尿法が必要になることがあります。尿路感染予防と自立支援のため、手技や清潔操作を説明します。
4.完全損傷でもリハビリテーションで回復できると説明する。
誤り。
完全損傷では、損傷部位以下の機能回復が難しい場合があります。回復できると断定せず、残存機能を活かしたリハビリテーションや生活再建を支援します。
覚えるポイント
- 脊髄損傷では、運動・感覚障害だけでなく排尿障害にも注意する。
- 排尿管理では、自己導尿法が必要になることがある。
- 自己導尿では、清潔操作、尿量、尿の性状、感染予防を確認する。
- 自律神経過反射では、急な血圧上昇、頭痛、発汗に注意する。
- 患者の尊厳を守り、残存機能を活かした自立支援を行う。