34Q93|第34回 介護福祉士国家試験 過去問
障害者への理解を深めるために有効なアセスメントツールの1つであるエコマップが表すものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 2
正答
2.社会との相関関係
この問題のポイント
エコマップは、本人や家族を中心に置き、周囲の人、組織、制度、地域資源とのつながりを図式化するアセスメントツールです。本人と社会環境との相互関係を把握するために用います。
解説
エコマップは、本人または家族を中心に、親族、友人、近隣住民、職場、学校、医療機関、福祉サービス、行政機関、当事者団体などを書き込み、それぞれとの関係を線で結んだ図です。線の種類や太さ、矢印などを用いて、関係の強さ、弱さ、葛藤、支援や働きかけの方向を表します。
この図によって、本人を支えるフォーマルな社会資源とインフォーマルな社会資源、孤立している領域、負担が集中している関係、十分に活用されていない支援などを視覚的に把握できます。そのため、エコマップが主に表すのは、本人・家族と社会との相関関係です。
家族構成や世代間の関係を詳しく表すツールはジェノグラムです。エコマップとジェノグラムを組み合わせることもありますが、両者の主な目的を区別して覚えます。
エコマップは一度作って終わるものではありません。本人の生活や社会資源との関係は変化するため、本人の認識を確認しながら更新し、支援計画の検討や評価に活用します。
ひっかけポイント
エコマップにも家族は描かれますが、家族関係だけを示す図ではありません。家族構成・世代関係が中心ならジェノグラム、本人・家族と周囲の社会資源とのつながりが中心ならエコマップです。
介護実践でのポイント
支援者だけで関係性を決めつけず、本人が誰を頼りにしているか、どの関係を負担に感じているかを確認しながら作成します。記載内容は個人情報なので、共有する相手と目的を明確にし、必要な範囲で取り扱います。
選択肢の確認
1.家族との関係
誤りです。
家族構成や世代間の関係を中心に表す代表的なツールはジェノグラムです。エコマップにも家族を記載しますが、家族だけでなく社会資源との関係まで広く表します。
2.社会との相関関係
正しいです。
エコマップは、本人・家族と、友人、近隣、医療、福祉、教育、就労、行政などの社会環境とのつながりや相互作用を図式化します。
3.認知機能
誤りです。
認知機能は、HDS-RやMMSEなどの認知機能検査や、生活場面での観察を組み合わせて評価します。エコマップが直接測定するものではありません。
4.機能の自立度
誤りです。
機能的自立度は、FIMなどを用いて、日常生活動作に必要な介助量や認知面を評価します。エコマップの目的とは異なります。
5.日常生活動作
誤りです。
食事、移動、排泄、入浴、更衣などの日常生活動作は、Barthel Indexなどの尺度や実際の生活場面の観察で評価します。エコマップは社会関係を把握する図です。
覚えるポイント
- エコマップは、本人・家族と社会資源との関係図である。
- フォーマルな資源には医療機関、福祉事業所、行政、学校、職場などがある。
- インフォーマルな資源には家族、友人、近隣住民、当事者仲間などがある。
- ジェノグラムは家族構成・世代関係、エコマップは社会環境とのつながりを中心に示す。
- エコマップでは、関係の強弱、葛藤、支援の方向も表現できる。