35Q68第35回 介護福祉士国家試験 過去問

介護介護の基本

すべての人が暮らしやすい社会の実現に向けて,どこでも,だれでも,自由に,使いやすくという考え方を表す用語として,適切なものを 1 つ選びなさい。

解答・解説を見る

正解: 1

正答

1.ユニバーサルデザイン(universal design)

この問題のポイント

「どこでも、だれでも、自由に、使いやすく」は、ユニバーサルデザインの考え方を表す言葉です。年齢、障害、性別、国籍などにかかわらず、できるだけ多くの人が利用しやすいように、物、建物、情報、制度、サービスを設計します。

この問題では、ユニバーサルデザインと、説明と同意、将来の医療・ケアの話し合い、事前の意思表示、エンパワメントを区別します。

解説

ユニバーサルデザインは、特定の人だけのために後から特別な設備を加えるのではなく、計画や設計の段階から、多様な人が利用することを想定する考え方です。段差の少ない出入口、わかりやすい表示、音声と文字の両方による案内、握りやすい取っ手などが例です。

大切なのは、「全員に全く同じ方法を使わせる」という意味ではないことです。人によって必要な方法は異なるため、複数の選択肢を用意し、柔軟に利用できるようにします。介護では、住環境や福祉用具だけでなく、情報提供やコミュニケーションの方法にもこの視点を生かします。

インフォームドコンセントは、医療や支援の内容について十分な説明を受け、本人が理解したうえで同意することです。アドバンス・ケア・プランニングは、将来の医療やケアについて、本人を中心に家族や医療・ケアチームと繰り返し話し合う過程です。

リビングウィルは、将来自分で意思を伝えられなくなった場合に備えて、終末期医療などに関する希望をあらかじめ示すものです。エンパワメントは、本人が自分の力や強みに気づき、選択し、生活をコントロールする力を高められるよう支援する考え方です。

ひっかけポイント
バリアフリーは、生活上の障壁を取り除く考え方です。ユニバーサルデザインは、最初から多様な人の利用を想定して設計する点が特徴です。

選択肢の確認

1.ユニバーサルデザイン(universal design)
正答。適切です。
年齢や障害などにかかわらず、できるだけ多くの人が利用しやすい環境、製品、情報、サービスを最初から設計する考え方です。

2.インフォームドコンセント(informed consent)
適切ではありません。
支援や治療について十分な説明を受け、本人が理解したうえで同意することです。使いやすい社会環境を設計する概念ではありません。

3.アドバンス・ケア・プランニング(advance care planning)
適切ではありません。
将来の医療やケアについて、本人の価値観や希望をもとに、家族や医療・ケアチームと繰り返し話し合う過程です。

4.リビングウィル(living will)
適切ではありません。
将来自分で意思を伝えられなくなった場合に備え、終末期医療などに関する希望をあらかじめ示すものです。

5.エンパワメント(empowerment)
適切ではありません。
本人が持つ力や強みに気づき、自分で選択し課題に対応する力を高められるように支援する考え方です。

覚えるポイント

「どこでも、だれでも、自由に、使いやすく」はユニバーサルデザインです。

ユニバーサルデザインは、多様な人の利用を最初から想定します。

インフォームドコンセントは説明と同意です。

アドバンス・ケア・プランニング、リビングウィル、エンパワメントとの違いを整理します。

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