35Q71第35回 介護福祉士国家試験 過去問

介護介護の基本

介護保険施設における専門職の役割に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

解答・解説を見る

正解: 5

正答

5.施設サービス計画の作成は,介護支援専門員が行う。

この問題のポイント

多職種が勤務する介護保険施設では、それぞれの資格と専門性に応じて役割を分担します。

施設サービス計画は、計画担当の介護支援専門員が中心となり、利用者・家族の意向や多職種から得た情報を踏まえて作成します。

解説

介護保険施設で提供する介護、看護、リハビリテーション、栄養管理などは、施設サービス計画に基づいて行われます。

計画担当介護支援専門員は、利用者の心身の状態、生活歴、希望、生活上の課題を把握し、多職種による検討を踏まえて施設サービス計画の原案を作成します。原案の内容を利用者に説明して同意を得ることや、実施状況を継続的に把握して必要に応じて計画を変更することも重要な役割です。

なお、介護支援専門員が単独で支援内容を決めるのではありません。利用者本人を中心に、家族や各専門職と協働して作成する計画です。

ひっかけポイント

各選択肢に挙げられた専門職が、その支援に一切関与しないとは限りません。例えば薬剤師も薬物療法と栄養状態の関係について助言できます。しかし、「中心となって担当する専門職」と「連携して関わる専門職」を区別して判断する必要があります。

介護実践でのポイント

介護福祉職は、食事量、排泄、睡眠、移動、表情、意欲など、日常生活の中で得た具体的な情報を各専門職へ伝えます。自分の専門範囲を越えて診断や治療方針を決めるのではなく、変化を正確に観察・記録・報告し、利用者の希望が支援計画に反映されるよう連携することが大切です。

選択肢の確認

1.利用者の栄養ケア・マネジメントは,薬剤師が行う。
誤りです。 栄養ケア・マネジメントは、管理栄養士が中心となり、医師、看護職、介護職などと連携して行います。薬剤師は、薬の管理や副作用、薬と食物の相互作用などについて専門性を発揮します。

2.認知症(dementia)の診断と治療は,作業療法士が行う。
誤りです。 認知症の医学的な診断と治療を行うのは医師です。作業療法士は、医師の指示の下で、作業活動などを用いて応用的動作能力や社会的適応能力の維持・回復を支援します。

3.利用者の療養上の世話又は診療の補助は,社会福祉士が行う。
誤りです。 療養上の世話または診療の補助は、看護師・准看護師の専門的業務です。社会福祉士は、生活上の相談援助、社会資源の活用、関係機関との連絡調整、権利擁護などを担います。

4.日常生活を営むのに必要な身体機能改善や機能訓練は,歯科衛生士が行う。
誤りです。 身体機能や動作能力の維持・改善に向けた訓練は、理学療法士、作業療法士などのリハビリテーション専門職や、施設に配置された機能訓練指導員が担当します。歯科衛生士は、歯科予防処置、歯科診療の補助、口腔衛生に関する保健指導などを担います。

5.施設サービス計画の作成は,介護支援専門員が行う。
正しいです。 計画担当介護支援専門員が、利用者・家族の意向やアセスメント、多職種による検討を踏まえて施設サービス計画を作成します。

覚えるポイント

「栄養=管理栄養士」「診断・治療=医師」「療養上の世話・診療の補助=看護師」「機能訓練=リハビリテーション専門職等」「施設サービス計画=介護支援専門員」と整理します。

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