35Q72|第35回 介護福祉士国家試験 過去問
介護の現場におけるチームアプローチ(team approach)に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。
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正解: 2
正答
2.チームメンバーの役割分担を明確にする。
この問題のポイント
チームアプローチでは、利用者本人の希望と生活上の課題を中心に、複数の専門職が共通の目標に向かって協働します。
効果的なチームには、目標の共有、必要な情報の共有、役割と責任の明確化、相互の連携、支援結果の評価が必要です。
解説
介護の現場では、介護福祉職、医師、看護職、介護支援専門員、リハビリテーション専門職、管理栄養士などが、それぞれの専門性を生かして利用者を支援します。
役割分担を明確にすると、「誰が、何を、いつまでに行うか」が分かり、支援の重複や抜け、責任の所在が不明確になることを防げます。同時に、各職種が個別に動くだけでなく、必要な情報を共有し、利用者の希望に沿った共通目標へ向けて支援を調整することが重要です。
ひっかけポイント
守秘義務は「チーム内でも一切情報を伝えてはいけない」という意味ではありません。利用者の同意や個人情報保護に配慮しながら、支援に必要な範囲の情報を必要なメンバー間で共有します。目的のない過剰な共有は避けますが、必要な情報を秘密にすると安全で継続的な支援ができません。
介護実践でのポイント
カンファレンスでは、最初に利用者本人が望む生活と目標を確認します。そのうえで、各職種の担当、実施時期、観察項目、異常時の連絡先を具体的に決め、記録として共有します。利用者の状態や意向が変化したときは、役割や支援内容を固定せず、チームで再評価します。
選択肢の確認
1.チームメンバーが得た情報は,メンバー間であっても秘密にする。
誤りです。 利用者の個人情報は適切に保護しますが、安全で一貫した支援に必要な情報は、目的と共有範囲を明確にしてチーム内で共有します。
2.チームメンバーの役割分担を明確にする。
正しいです。 各メンバーの専門性、役割、責任を明確にすることで、支援の重複や抜けを防ぎ、共通目標に向けて協働できます。
3.利用者を外してチームを構成する。
誤りです。 利用者は支援を受けるだけの存在ではなく、自分の生活を決める中心的な存在です。本人の希望、価値観、意思をチームの目標と支援内容に反映させます。
4.医師がチームの方針を決定する。
誤りです。 医師は医学的判断を担いますが、介護チーム全体の方針を一人で決定するものではありません。利用者本人を中心に、各専門職が対等に情報や意見を出し合って方針を検討します。
5.チームメンバーを家族が指名する。
誤りです。 家族の意向も大切な情報ですが、チームの構成は、利用者本人の希望、生活課題、必要な専門性、サービス提供体制などを踏まえて決めます。家族だけが一方的に指名するものではありません。
覚えるポイント
チームアプローチの基本は、「本人中心・共通目標・情報共有・役割分担・連携と評価」です。