37Q18第37回 介護福祉士国家試験 過去問

人間と社会社会の理解

Cさん(60歳、男性)は、休日に自宅で趣味の家庭菜園の作業中に脳出血(cerebral hemorrhage)を起こして救急搬送された。特に麻痺{まひ}はなく、その後、リハビリテーション病院に転院した。現在は、高次脳機能障害(higher brain dysfunction)の治療とリハビリテーションに専念している。 医療費を支払うときにCさんが利用する制度として、最も適切なものを1つ選びなさい。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4.医療保険制度

この問題のポイント

病気やけがが起きた状況と、制度の目的を結びつける問題です。

Cさんは、休日に自宅で趣味の家庭菜園をしているときに脳出血を発症しています。業務中や通勤中の災害ではないため、治療や医学的リハビリテーションにかかる医療費には、原則として医療保険制度を利用します。

解説

医療保険制度は、加入者が病気やけがによって診察、治療、投薬、入院、医学的リハビリテーションなどを受けたときに、医療費の一部を保険給付する制度です。健康保険、国民健康保険などがあり、患者は年齢や所得などに応じた自己負担額を医療機関の窓口で支払います。

Cさんは、休日に自宅で趣味の家庭菜園をしているときに脳出血を発症しました。仕事や通勤との関係は示されていないため、労働者災害補償保険制度ではなく、医療保険制度によって治療やリハビリテーションの医療費を支払うのが基本です。

Cさんは60歳なので、介護保険の第2号被保険者に該当する可能性があります。また、脳血管疾患は介護保険の特定疾病に含まれます。しかし、40歳以上65歳未満の人が介護保険サービスを利用するには、特定疾病によって要介護または要支援状態となり、認定を受ける必要があります。介護保険は介護サービスの費用に用いる制度であり、現在の入院治療そのものの医療費を支払う制度ではありません。

ひっかけポイント
脳出血が介護保険の特定疾病に含まれることだけで、介護保険を選ばないようにします。問題は「病院での治療やリハビリテーションの医療費」を尋ねています。

介護実践でのポイント
医療費が高額になった場合は、高額療養費制度などを利用できることがあります。本人や家族が費用に不安を感じているときは、医療ソーシャルワーカーや医療機関の相談窓口につなぎます。

選択肢の確認

1.介護保険制度

誤りです。 介護保険制度は、要介護または要支援認定を受けた人が介護サービスや介護予防サービスを利用するときの制度です。脳血管疾患は第2号被保険者の特定疾病ですが、Cさんの入院治療にかかる医療費を支払う制度としては、医療保険制度が適切です。

2.労働者災害補償保険制度

誤りです。 労災保険は、業務上の事由や通勤によって生じた病気、けが、障害、死亡などを補償する制度です。Cさんは休日に自宅で趣味の家庭菜園をしていたため、業務災害や通勤災害には該当しません。

3.雇用保険制度

誤りです。 雇用保険制度は、失業した人への基本手当、育児休業給付、介護休業給付、雇用の安定や能力開発などを目的とする制度です。通常の病気の医療費を給付する制度ではありません。

4.医療保険制度

正しいです。 業務外で発症した脳出血の治療や、医療機関で行われる医学的リハビリテーションの費用には、原則として健康保険や国民健康保険などの医療保険制度を利用します。

5.年金制度

誤りです。 年金制度は、老齢、障害、死亡などによる所得の減少に備える制度です。後遺障害が一定の要件を満たせば障害年金の対象となる可能性はありますが、治療時の医療費を直接給付する制度ではありません。

覚えるポイント

  • 業務外の病気やけがの医療費は、原則として医療保険制度を利用する。
  • 業務災害や通勤災害には、労働者災害補償保険制度を利用する。
  • 介護保険制度は、認定を受けた人が介護サービスを利用するための制度。
  • 40歳以上65歳未満では、特定疾病によって要介護・要支援状態となった場合に介護保険の対象となる。
  • 脳血管疾患が特定疾病でも、病院での治療費と介護サービス費は区別して考える。

関連問題

37Q1737Q19
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)