38Q104|第38回 介護福祉士国家試験 過去問
次の記述のうち、胃の構造として、正しいものを1つ選びなさい。
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正解: 2
正答
2.左上方を胃底部といい、食べ物を一時的にためる。
この問題のポイント
胃の入口と出口、胃底部、大弯と小弯、胃の次に続く消化管を正しく整理する問題です。
食べ物は、食道から噴門を通って胃に入り、幽門を通って十二指腸へ進みます。
解説
胃は、食道と小腸の間にある袋状の消化器官です。食べ物を一時的にため、胃液と混ぜ、少しずつ十二指腸へ送ります。
胃の入口は噴門です。食道から入った食べ物は噴門を通って胃に入ります。胃の出口は幽門で、幽門の先は小腸の最初の部分である十二指腸です。したがって、「幽門から始まり噴門で終わる」という説明は入口と出口が逆です。
胃底部は、胃の左上方にあるドーム状の部分です。食べ物や飲み込んだ空気を一時的にためる働きがあります。「底」という字がつきますが、身体の下側ではなく、胃の上方に位置することが試験で問われやすい点です。
胃の外側の長く膨らんだ縁を大弯といい、主に左下方にあります。内側の短くくぼんだ縁を小弯といい、主に右上方にあります。
「3つの生理的狭窄部」があるのは胃ではなく食道です。食道には、咽頭から食道へ移る部分、大動脈弓・左主気管支と交差する付近、横隔膜を通過する部分など、異物が停滞しやすい狭窄部があります。
ひっかけポイント
胃底部は胃の「下」ではなく左上方です。また、胃の直後は空腸ではなく十二指腸です。
介護実践でのポイント
経管栄養を行う利用者では、胃の位置と、胃から食道へ内容物が逆流する可能性を理解しておくことが重要です。注入時と注入後は上体を起こし、腹部膨満、嘔気、嘔吐、逆流、呼吸状態の変化を観察します。
選択肢の確認
1.幽門から始まり噴門で終わる。
誤り。
胃は、食道側の噴門から始まり、小腸側の幽門で終わります。選択肢は入口と出口が逆です。
2.左上方を胃底部といい、食べ物を一時的にためる。
正答。最も適切です。
胃底部は胃の左上方にある部分で、食べ物や空気を一時的にためます。
3.左下方の縁を小弯{しょうわん}という。
誤り。
胃の左下方に広がる長い縁は大弯です。小弯は、主に右上方にある短くくぼんだ縁です。
4.胃には3つの生理的狭窄部{せいりてききょうさくぶ}がある。
誤り。
3つの生理的狭窄部があると整理されるのは食道です。胃の構造を示す説明ではありません。
5.胃に続く小腸は、空腸という。
誤り。
胃の幽門に直接続くのは十二指腸です。小腸は、十二指腸、空腸、回腸の順に続きます。
覚えるポイント
食道から胃へ入る入口は噴門です。
胃から小腸へ出る出口は幽門です。
胃底部は左上方にあり、食べ物や空気を一時的にためます。
左下方の長い縁は大弯、右上方の短い縁は小弯です。
胃の次は、十二指腸、空腸、回腸の順です。