38Q73第38回 介護福祉士国家試験 過去問

こころとからだのしくみ発達と老化の理解

次の記述のうち、ハヴィガースト(Havighurst, R.)の示す中年期の発達課題に該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

ハヴィガーストが示した発達課題について、児童期、青年期、成人初期、中年期を区別する問題です。

中年期の代表的な発達課題には、成人としての市民的・社会的責任の達成、中年期の身体的変化への適応、成長した子どもや高齢の親との関係の調整などがあります。

解説

ハヴィガーストは、人の生涯を複数の発達段階に分け、それぞれの時期に達成することが期待される課題を「発達課題」として示しました。発達課題は、身体的成熟、社会からの期待、本人の価値や目標などから生じると考えられています。

中年期には、家庭や職業だけでなく、地域や社会の一員として責任を果たすことが求められます。そのため、「成人としての市民的・社会的責任を達成する」が中年期の発達課題に該当します。

ほかにも中年期には、生活水準を維持すること、思春期の子どもが責任ある成人になるのを援助すること、配偶者と一人の人間同士として関係を築くこと、余暇活動を充実させること、中年期の生理的変化に適応すること、高齢になった親に適応することなどが挙げられます。

一方、良心や道徳心の発達は主に児童期、男性または女性としての社会的役割の獲得は青年期、住居の確保や気心の合う社交集団を見つけることは成人初期の課題として整理されます。

発達課題は、その年代の人を一律に評価するためのものではありません。介護では、理論上の段階だけで利用者を判断せず、その人の生活歴、家族関係、職業、地域での役割、価値観を個別に理解することが大切です。

選択肢の確認

1.良心、道徳心、価値尺度を発達させる。

誤りです。 これは主に児童期の発達課題です。集団生活や学習を通じて、善悪の判断、道徳心、価値の基準を身につけていく時期に該当します。

2.成人としての市民的・社会的責任を達成する。

正しいです。 地域活動や社会的役割を担い、成人として社会への責任を果たすことは、中年期の代表的な発達課題です。

3.満足できる住宅を確保する。

誤りです。 住居を確保して家庭生活の基盤を整えることは、主に成人初期の発達課題です。中年期の課題として最も適切なものではありません。

4.男性あるいは女性の社会的役割を身につける。

誤りです。 これは主に青年期の発達課題です。自らの性別に応じた社会的役割について理解し、身につけていく課題として示されています。

5.気心の合う社交集団を見つける。

誤りです。 これは主に成人初期の発達課題です。家庭や職業生活を始める時期に、親しい友人や社会的なつながりを形成する課題です。

覚えるポイント

  • 児童期:良心、道徳心、価値尺度を発達させる。
  • 青年期:男性または女性としての社会的役割を身につける。
  • 成人初期:住宅を確保し、気心の合う社交集団を見つける。
  • 中年期:成人としての市民的・社会的責任を達成する。
  • 発達課題は理論上の目安であり、実際の支援では個人の生活歴や価値観を尊重する。

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