38Q74第38回 介護福祉士国家試験 過去問

こころとからだのしくみ発達と老化の理解

次の記述のうち、自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)の特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

自閉症スペクトラム障害の中心的な特徴と、限局性学習障害や注意欠如・多動性障害にみられる特徴を区別する問題です。

自閉症スペクトラム障害では、社会的コミュニケーションや対人関係の難しさに加え、行動・興味・活動の限定された反復的な様式がみられます。同じ動作や行動を繰り返すことは、後者に該当します。

解説

自閉症スペクトラム障害は、現在は自閉スペクトラム症とも呼ばれる神経発達症です。主な特徴は、社会的コミュニケーションや対人的相互反応の持続的な難しさと、限定された興味、強いこだわり、反復的な動作や行動などです。

反復的な行動には、身体を同じように動かす、物を一定の順序で並べる、決まった手順を繰り返すなど、さまざまな形があります。予定や手順の変更に強い不安を感じる人もいます。ただし、現れ方や程度には大きな個人差があり、一つの行動だけで診断することはできません。

文字を書くことや数を理解することの特定の難しさは、限局性学習障害でみられます。注意を保ちにくいことや、待つことが難しく人の行動へ割り込むことは、注意欠如・多動性障害の不注意や衝動性と関連します。これらの状態が併存することもあるため、実際の支援では診断名だけで決めつけず、本人がどの場面で困っているかを具体的に確認します。

介護実践でのポイント
反復行動を一律にやめさせるのではなく、その行動が安心につながっているのか、感覚を調整する役割があるのかを理解します。見通しを伝える、手順を視覚化する、急な変更を避けるなど、本人に合った環境調整を行います。

選択肢の確認

1.文字のつづりがうまく書けず、類似の文字を間違えたりする。

誤りです。 書字や綴りの習得・使用に特定の困難がある状態は、限局性学習障害でみられる特徴です。これだけを自閉症スペクトラム障害の中心的な特徴とはいえません。

2.同じ動作や行動を繰り返す。

正しいです。 行動や活動の限定された反復的な様式は、自閉症スペクトラム障害の中心的な特徴の一つです。

3.注意の持続が難しい。

誤りです。 注意を持続しにくいことは、注意欠如・多動性障害における不注意の代表的な特徴です。

4.順番を待てずに割り込む。

誤りです。 順番を待つことが難しく他者へ割り込む行動は、注意欠如・多動性障害における衝動性の特徴として捉えられます。

5.数の大小の比較が難しい。

誤りです。 数量の理解や計算に特定の困難がある状態は、限局性学習障害のうち算数に関する困難でみられます。

覚えるポイント

  • 自閉症スペクトラム障害では、社会的コミュニケーションの難しさと、限定的・反復的な行動や興味がみられる。
  • 書字や計算など特定の学習上の困難は、限局性学習障害と結びつける。
  • 注意の持続困難や待てずに割り込む行動は、注意欠如・多動性障害の不注意・衝動性と結びつける。
  • 特徴の現れ方には個人差があり、診断名だけで本人を決めつけない。

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