7PM115|第7回 公認心理師国家試験 過去問
2006 年にアメリカ心理学会が示した「心理学におけるエビデンスに基づく実践(EBPP)」の趣旨に沿って支援方針を決定する際の手続に含まれないものを 1 つ選べ。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、**心理学におけるエビデンスに基づく実践〈EBPP〉**の考え方が問われています。
「含まれないもの」を選ぶ問題なので、正答はEBPPの趣旨に合わない選択肢です。
解説
EBPPでは、支援方針を決定するときに、単にマニュアル化された標準的支援法を機械的に当てはめるのではありません。
重要なのは、次の要素を統合することです。
- 利用可能な最良の研究知見
- 臨床的専門性
- クライエントの特徴、文化、価値観、希望、状況
研究知見には、ランダム化比較試験やシステマティックレビューなどの量的研究だけでなく、治療関係や臨床過程を理解するための質的研究も含まれます。
したがって、クライエントの文化的背景によらず標準的な支援法を選択するという考え方は、EBPPの趣旨に反します。文化的背景や価値観、希望を考慮して支援を調整することが必要です。
公認心理師としての注意点
エビデンスに基づく実践は、研究結果を機械的に適用することではありません。研究知見、専門的判断、クライエントの価値観や文化的背景を統合します。
選択肢の確認
1.システマティックレビューから知見を得る。
判定:含まれる。
システマティックレビューは、複数の研究を体系的に検討し、効果や知見を整理する方法です。EBPPにおいて有用な研究知見の一つです。
2.治療関係についての質的研究から知見を得る。
判定:含まれる。
治療関係や臨床過程を理解するには、質的研究から得られる知見も重要です。EBPPは量的研究だけに限定されません。
3.治療技法に関するクライエントの希望を考慮する。
判定:含まれる。
EBPPでは、クライエントの希望、価値観、文化的背景、生活状況を考慮します。治療技法への希望を確認することは重要です。
4.ランダム化比較試験に基づく効果研究から知見を得る。
判定:含まれる。
ランダム化比較試験は、介入の効果を検討するうえで重要な研究方法です。EBPPにおける研究知見として活用されます。
5.クライエントの文化的背景によらず、標準的な支援法を選択する。
判定:正答。含まれない。
EBPPでは、クライエントの文化的背景、価値観、希望、状況を考慮して支援方針を決定します。文化的背景によらず標準的支援法を選ぶという対応は、EBPPの趣旨に反します。
覚えるポイント
- EBPPは、研究知見、臨床的専門性、クライエントの特徴・文化・希望を統合します。
- エビデンスは、RCTやシステマティックレビューだけでなく、質的研究も含めて考えます。
- 標準的支援法を機械的に当てはめることは、EBPPではありません。