7PM79|第7回 公認心理師国家試験 過去問
対人援助職のコンピテンシーの 1 つで、対象者とやりとりする中で絶えず自己を振り返り、相手への影響を考慮しつつ自己の言動を調整していくことを表す用語として、最も適切なものを 1 つ選べ。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、対人援助職のコンピテンシーとしての反省的実践が問われています。
キーワードは、「絶えず自己を振り返る」「相手への影響を考慮する」「自己の言動を調整する」です。
解説
反省的実践とは、専門職が実践の中で自分の考え、感情、行動、判断、相手への影響を振り返り、その振り返りをもとに実践を調整していくことです。
対人援助では、支援者の言葉、表情、沈黙、質問の仕方、距離感などが、対象者に影響を与えます。そのため、支援者は「自分が何をしているか」「相手はどう受け取っているか」「自分の価値観や感情が関わりに影響していないか」を継続的に見直す必要があります。
反省的実践は、単なる反省や後悔ではありません。実践中にも実践後にも、自分の専門的判断を見直し、よりよい支援へつなげる専門職としての姿勢です。
公認心理師としての注意点
反省的実践は、スーパービジョン、事例検討、記録、倫理的判断、多職種連携の中でも重要です。自分の関わりがクライエントにどう影響したかを考える姿勢が求められます。
選択肢の確認
1.自己開示
判定:適切とはいえない。
自己開示は、支援者が自分の経験や感情などを相手に伝えることです。臨床的に用いられることもありますが、自分の言動を継続的に振り返り調整するコンピテンシー全体を表す用語ではありません。
2.反省的実践
判定:最も適切。
対象者とのやりとりの中で自己を振り返り、相手への影響を考慮しながら言動を調整する専門職の実践姿勢を指します。問題文の説明に合致します。
3.マインドフルネス
判定:適切とはいえない。
マインドフルネスは、現在の体験に評価を加えず注意を向ける姿勢や実践を指します。自己への気づきには関係しますが、対人援助職のコンピテンシーとして、実践を振り返り調整する用語としては反省的実践が適切です。
4.メンタライジング
判定:適切とはいえない。
メンタライジングは、自分や他者の行動を、感情、欲求、信念、意図などの心的状態に基づいて理解する能力です。対人理解に重要ですが、本問の「自己を振り返り、言動を調整する実践」を表す用語としては反省的実践が最も適切です。
5.関与しながらの観察
判定:適切とはいえない。
関与しながらの観察は、対象者や場面に関わりつつ観察する方法や態度を指します。観察者としての姿勢には関係しますが、実践を省察し調整する専門職コンピテンシーとしては反省的実践が適切です。
覚えるポイント
- 反省的実践は、自分の実践を振り返り、相手への影響を考え、言動を調整することです。
- 単なる反省ではなく、専門職として実践を改善する姿勢です。
- 自己開示、マインドフルネス、メンタライジングとの違いを押さえます。